エチオピア連邦民主共和国(エチオピア)では、テフ(主食のインジェラの原料)が主要穀物ですが、近年、テフにコメを混ぜてインジェラを作る食文化のひろがりなどから、コメの国内消費量が急速に伸びています。しかし、コメはエチオピアにおける比較的新しい作物であることから、テフ、小麦、メイズといった伝統的な主要作物に比べ、研究者や技術者の育成が遅れています。また、不十分な収穫後処理技術等による品質の低さのため、インド等からの輸入米に比べての競争力が低く、生産量や消費地域が限られている状況です。このような現状を改善するため、エチオピア政府は本プロジェクトの実施を我が国に要請しました。