ホンジュラス共和国は中南米地域の最貧国の一つであり、全世帯の38%が最貧困状態にあります。ホンジュラス政府は貧困削減を最重点施策の1つと位置づけ、1990年代から条件付現金給付制度(CCT:Conditional Cash Transfer)による貧困世帯を対象とした支援を実施しています。これは、最貧困層に対し、子供の健康診断や学校への通学を条件に、現金を支給する制度で、保健や教育への投資を促し、次世代の人的資本形成を促すことによって、福祉依存を避け、世代を越えて受け継がれる貧困サイクルを断ち切ることを目的としています。現行プログラムの「Bono 10mil(ボノディエスミル)」では、選定基準…