母子手帳の国際研修生、その後:タジキスタン編

2019年6月26日

タジキスタンでは、2015年頃から本格的に母子手帳の開発が始まり、2016年から複数の開発援助機関の支援のもと、一部の行政郡にて母子手帳の試験運用が行われています。JICAも、保健医療従事者向けの指針作成や、母子手帳国際会議への関係者の招へい、インドネシア第三国研修や関連の課題別研修などを通して、タジキスタンの母子手帳を支援しています。
タジキスタンからインドネシアの研修に参加した研修員は、帰国後どのような活動を行っているのでしょうか。2017年の研修に参加したSadorat Mavlonova氏とBudahusha Jonova氏は、2019年6月に開催された首都ドゥシャンベ市内の会合で、帰国後の活動について発表しました。Mavlonova氏は、視察した西スマトラ州では高齢者が積極的に村の母子を支援する活動を行っていることに感銘を受けて、帰国後ドゥシャンベ市内で、高齢者やボランティアと母子手帳を活用する活動を実施しました。Jonova氏はドゥシャンベ近郊のルダキ郡で、母子手帳が効果的に使われているか調査を行いました。その結果をもとに、さらなる運用の改善を計画しています。

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インドネシアでの国際研修開催(2017)に参加しました。

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Mavlonova氏が企画した高齢者との会合の様子です。

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ルダキ郡の病院では、出産で入院する際、母子手帳の提出を求めており、携帯状況をモニタリングしています。