日本の土地改良区の知見をインドネシアで活かす(第2回)-訪日団を受け入れました-

2019年8月31日

国際協力機構(JICA)は、本年2月に実施した第1回「日インドネシア技術交流」(注)に続き、8月5日(月)~8月8日(木)まで第2回目となる技術交流を日本で実施しました。

今回は、「効率的な配水操作と水利調整」をテーマとして、インドネシア国公共事業省、ランポン州政府、東ジャワ州政府、中部ジャワ州政府及び水利組合から合計10名が来日しました。8月6日(火)には、日本側より参加した土地改良区関係者及び一般参加者らとJICA本部において技術対話を行い、日尼双方から2つずつの発表と意見交換を行いました。インドネシア側からは、同国においても農家人口が減少し水管理の省力化が求められていることを踏まえ、日本の土地改良区が農家からの賦課金により効率的に運営されていること等に関して活発な質疑がありました。今回の交流によって、日本の土地改良区の経験の共有をさらに進めていくことが重要であると双方が確認できました。

翌日8月7日(水)~8(木)には、訪日団が北海道の大雪土地改良区を訪問しました。灌漑施設の維持管理に土地改良区が果たす役割を学ぶとともに、頭首工やゲートの管理状況、農地の大区画化を図る圃場整備事業の実施状況やライスセンター等を視察し、日本の現場を知って頂いた後、帰国の途に就きました。
次回の技術交流は、2019年12月頃、インドネシア(場所未定)で実施する予定です。

【画像】8月6日技術交流セミナー集合写真

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訪日団長のレンバ部長による発表

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北海道上川ライスセンタ-(株)視察時の様子

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国営緊急農地再編整備事業「北野地区」