2019年12月のプロジェクトニュース

2020年1月1日

1.第4回病院の質管理・患者安全研修を実施しました。

第4回病院の質管理・患者安全研修を12月17、18日にパクセーで開催しました。本研修では各県保健局のコンタクトパーソン(プロジェクト担当者)、県病院の質委員会メンバー、保健省治療・リハビリテーション局(DHR)の担当官が参加し、(1)質改善モデル(QHCモデル)の構成要素と全体像の説明、(2)質管理ツールとしての標準手順書(SOP)、(3)自己評価結果に基づく時系列分析、(4)独自の病院の質基準作成、を勉強しました。

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村井チーフアドバイザーによる講義の様子

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参加者による演習発表の様子

2.サラワン県病院でカンガルーマザーケア(KMC)研修を実施しました。

プロジェクトが支援する質改善活動を促す研修の一環として、12月9日から11日まで、サラワン県病院にて、同病院が新たに導入するカンガルーマザーケア(KMC)の研修を行いました。ラオス国内では、世界保健機関(WHO)のガイドラインに従って2018年にKMCトレーニングモジュールが作成され、一部中央病院(マホソット病院とセタティラート病院)とフアパン県病院ですでに導入されています。モジュールは導入準備のための評価、トレーニング、導入後の評価で構成されていて、サラワン県病院もそれに従って導入を進めてきました。今回は9月に洪水のため中断された同研修を引き継ぐ形で行われ、研修の再開に合わせて設備の再配置や人員体制の更新も行われました。

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中央の講師と研修参加者

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中央の講師による講義の様子

3.第3回ラオス保健医療サービスの質改善フォーラムの演題募集

2020年2月にチャンパサック県で開催が予定されている第3回ラオス保健医療サービスの質改善フォーラムの演題募集が12月10日に締め切られ、全国から合計22の演題が集まりました。1月には大学、研究所関係者などで構成される委員会によって、22演題から口頭発表とポスターを選ぶ審査が行われる予定です。

4.QHCモデルガイドラインの執筆・編集会を開催しました。

QHCモデルガイドラインの執筆・編集会を12月20日にビエンチャンで開催し、ガイドラインのアウトライン案の作成と同会の今後の開催予定を確認しました。
中央の執筆・編集会には、保健省治療リハビリテーション局(DHR)、熱帯公衆衛生研究所(TPHI)、マホソット病院、ビエンチャン県病院の関係者が参加しました。
また、4県の県病院におけるQHCモデルの導入経験は、各病院の質委員会が「質委員会の設置とTORの作成」と「定期自己評価」をテーマとして実施経験をまとめているほか、県保健局・県病院がこれまで郡病院で実施してきたQHCモデルの展開活動と実施中のフォローアップの経緯についても「QHCモデルの郡への展開モジュール」としてとりまとめる作業が進んでいます。