2021年1月のプロジェクトニュース

2021年2月1日

病院の医療の質改善ネットワークをラオス全土に!

2021年1月18~20日に、ヴィエンチャンにて、南部4県でJICA保健医療サービスの質改善(QHC)プロジェクトを実施する保健省治療リハビリテーション局(DHR)の主催による、第4回「ラオス保健医療サービスの質改善フォーラム」が開催されました。このフォーラムは、医療現場の実務者による質改善活動の経験を共有すること、そうした現場の経験と知見をラオス保健省が進める「5つの強みと患者満足」政策に反映させ、ラオスに適した病院の質改善のアプローチを見出すことを目的に、2017年度から毎年開催されているものです。4回目となる今年は保健副大臣をチェアに開催され、ラオス全国各地から246名の参加者がありました。マホソット病院の視察を含め3日間にわたる同フォーラムでは、17の口演、3つのポスター展示による質改善活動の発表のほか、パネル・ディスカッション、県病院や青年海外協力隊員、企業によるブース展示もあり、活発な質疑応答や意見交換が実現しました。

開会に際して、プートン保健副大臣から、これまでラオスでは、難しい質改善をするための予算を待って足踏みしていたところ、QHCモデルは、簡単かつ重要な質改善からすぐに行動を起こせることを教えてくれたと、本プロジェクトの成果を評価するスピーチをいただきました。また、QHCプロジェクト、村井真介チーフ・アドバイザーは、ラオ・フォーラムが企画された背景と過去3回のフォーラムを経て、プロジェクト終了とQHCモデルの全国展開を踏まえた集大成としての今次フォーラム開催の意義について触れるとともに、ラオスの実情に合った医療サービスの実現方法についてラオス人自らが議論する場の重要性を強調しました。

フォーラムに続いて1月21~22日には、保健省DHRと南部4県を中心としたカウンターパートが講師となり、中央病院、センター、全国県病院の質改善担当者にQHCモデルの実施管理を指導する実務者研修が行われました。南部4県での5年間の実践経験を踏まえて開発されたQHCモデルは、今後、DHRの主導によって他県へも展開されていく予定です。

ラオ・フォーラム

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ラオス保険副大臣による開会スピーチ

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QHCモデル紹介ブースにて

ラオ・フォーラム実施の経緯と意義を紹介する村井チーフ・アドバイザー

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パネル・ディスカッションの様子

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QHCモデルトレーニング

グループワークの様子

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