FCPF炭素基金への案件計画書第1案が提出されました

2018年2月28日

これまで何度かに亘りお伝えしてきたとおり(注1)、F-REDDはラオスの森林炭素パートナーシップ機構(FCPF)炭素基金への案件計画書提出を支援しています。

炭素基金では所定のガイドラインに適合した詳細な案件計画書を作成し、厳格な審査をクリアすることが求められます。ラオスは北部6県を対象地とした案件を形成しています。そのうち、炭素勘定はとりわけ多くの基準が設定されており、F-REDDの森林資源情報分野への支援に基づくFREL(注2)、MRV(注3)、NFMS(注4)などが重要な役割を占めています。

案件計画書提出に当たっては、事前に累次に亘る世銀およびFCPFのレビューがあります。そのうち3月上旬行われた審査では、約1週間半に亘る詳細な議論が為されました。それを受けて3月に案件計画書第1案が正式に提出されています。今後もラオス政府とF-REDD他のドナーチームにとって大きなチャレンジが続きますが、審査通過に向けて一丸となって協力をして行きたいと思います。

(注1)季刊第4号、他。

(注2)FREL(森林参照排出レベル):過去の森林からの温室効果ガス排出・吸収量の推移に基づいて推測された将来予測。

(注3)MRV:温室効果ガスの排出・吸収量の結果を計測(Measurement)、報告(Reporting)、検証(Verification)するための仕組み。

(注4)NFMS(国家森林モニタリングシステム):森林由来の温暖化効果ガス排出・吸収量を推定する基礎としてREDD+活動をモニタリング・報告する仕組み。

【画像】

ワシントンD.C.で開催されたFCPF会合でラオスのREDD+について発表するラオス代表団