ウドムサイ森林モニタリング

2019年12月20日

2019年12月16日~20日

ラオス北部では、森林から農地への転換が森林減少・劣化の大きな要因となっており、REDD+実施のためには、保全すべき森林のモニタリング技術と体制を整備、普及することが急務となっています。

F-REDDでは、2018年から衛星画像を活用したモニタリング手法の開発に取り組んできました。森林官はGoogle Earth Engineで、衛星画像を解析して森林減少地を特定します。次に、その情報を元に関係機関とともに現地を踏査し、タブレットアプリを用いて森林減少地の情報を入力します。併せて違反者への行政指導や、必要に応じて法執行機関への通知も行います。こうした森林モニタリング手法を、F-REDDの対象県であるルアンプラバン県とウドムサイ県に導入を進めています。

2019年12月に、ルアンプラバン県とウドムサイ県の森林官を対象とした合同モニタリング研修を開催しました。昨年2019年乾期にも、ルアンプラバン県の森林官を対象に研修を行い、同県の6村で森林モニタリングを試行しました。今年は、対象村落を拡大して、2県で計21村を対象に2020年の乾期(1月から4月)に森林モニタリングを実施する予定です。

研修期間中は、ルアンプラバン県の森林官からウドムサイ県の森林官に対し、前乾季のモニタリングの経験についてフィードバックや、パソコンやタブレットの操作方法のアドバイスがあり、先行県の知見の共有や両県の交流も活発に行われました。

今後は、両県のフォローアップをしつつ、研修に参加した2県を軸として、ラオス北部の県において森林減少を抑制するための森林モニタリングのツールとして展開されることが期待されます。

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森林モニタリング室内研修

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森林モニタリング室内研修

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森林モニタリングフィールド研修