REDD+セーフガードのコンサルテーション実施

2019年12月20日

REDD+セーフガードは、REDD+活動が社会や環境に与える影響を回避、低減するための予防措置です(注1)。REDD+の成果支払いを得る国は、事前にセーフガードの実施状況を報告する必要があり、F-REDDはラオスのセーフガード報告書作成を支援しています。

その一環として全5回(国レベル2回、地方レベル3回)のコンサルテーションが実施されました。REDD+セーフガードのうち、効果的かつ透明性のある森林ガバナンスと、地域住民の知識・権利の尊重ならびに効果的な参加をテーマに設定し、主要プレーヤーである行政、地域住民、民間セクター、市民団体、開発パートナーの5グループが対象です。中でも特に地域住民については社会的慣習、言語、ジェンダーなどに十分に配慮した上で、自由かつ公平な議論を促す工夫が必要です。そのためRECOFTC(注2)との連携により、コンサルテーションの中立性、透明性を高めることにしました。

これらの結果は今年中旬にラオスのREDD+セーフガード報告書として気候変動枠組み条約(UNFCCC)事務局へと提出される予定です。こうしてラオスのREDD+は一歩一歩、取組みを進めています。

(注2)コミュニティ・フォレストリーを専門とする国際非営利団体。

【画像】

北部地域におけるコンサルテーション

【画像】

グループワークによる議論の様子