森林減少モニタリングシステムの展開を図っています

2020年6月18日

F-REDDでは、森林減少をモニタリングするための衛星画像を活用した県森林減少早期モニタリングシステム(PDMS)を開発し、モニタリング手法と実施体制の強化を図ってきました。ルアンプラバン県とウドムサイ県の森林部局と協力し、2020年乾期(1~4月)に、村落の森林エリアを対象としたモニタリングを実施した結果、ルアンプラバン県では、16村約19,600haの村落森林エリアにおいて55件、また、ウドムサイ県では、5村の約19,000haにおいて、82件の森林減少の報告がありました。実際にPDMSを利用した森林官のレビューによると、衛星画像解析やGISの専門知識がなくても使用できる簡易なツールであり、より効果的、効率的にモニタリングが可能になったとの評価を受けました。今回、開発・試行したPDMSは、今後、他地域への展開を見込んでおり、F-REDDは緑の気候基金(GCF)のREDD+実施プロジェクトと連携して、ルアンプラバン県を含めた北部3県でモニタリングを実施する予定です。また、ウドムサイ県では、FCPFプロジェクトの資金を使って県内に拡大したい意向を示しています。

【画像】

村人と共に森林減少地の現況を確認