ラオス国のREDD+成果がUNFCCCへ報告されました

2020年7月28日

前号(17号)に続けての朗報です。このたび、ラオス国のREDD+成果が第1回隔年更新報告書(1st BUR)(注1)のREDD+ Technical Annexとして国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)へ正式に提出されました。UNFCCCのREDD+決議に沿ってこれを提出したのは世界で15か国目、東南アジアではマレーシア、インドネシアに続く3か国目です。昨年より、F-REDDが森林局(DOF)と共に森林区分図作成や全国森林調査を経て排出削減・吸収増加量の算定を行ってきた支援の結実と言えます。また、BURの作成を担い、対UNFCCC窓口でもある天然資源環境省(MONRE)との協調も重要でした。これに併せてDOFのウェブサイトで成果算定の詳細を説明した技術報告書一式(注2)が公開されています。

11月からは提出されたREDD+成果に対するUNFCCCの技術審査が開始されます。この審査はラオスのREDD+成果の透明性確保に加えて、緑の気候基金(GCF)のREDD+成果支払いの申請要件としても必須です。2018年の森林参照レベル(注3)提出時の審査からさらに経験を積めるよう、DOF並びにMONREと準備を進めています。