FCPF炭素基金のERPAが署名されました

2020年12月30日

ラオスは2018年6月にFCPF炭素基金(注1)に採択されて以降、世界銀行との排出削減に関する支払い契約(ERPA)の準備を進めてきました。このたび、世界で9か国目、アジアで3か国目としてERPAの締結に至りました。2019年~2024年にかけてラオスは北部6県でREDD+成果(排出削減・吸収増加)を実現できた際に、45億円近い成果支払いを受けられる可能性が開けます。

ERPAの契約締結に向けて、F-REDDは排出削減モニタリング手法を中心に、セーフガードや便益分配などについても他の開発パートナーと連携して協力して来ました。またGIZによるGCF事業(注2)とも連携してREDD+成果の実現を後押しするとともに、2022年と2025年に予定されるREDD+成果のモニタリングに向けてDOFの能力向上を続けています。REDD+の成果支払いがより現実に近づくことで、ラオスの森林保全に拍車がかかることが期待されます。

FCPF(Forest Carbon Partnership Facility)。世界銀行が信託を受けて運営するREDD+基金。そのうち炭素基金(Carbon Fund)は世界18ヶ国に対して成果支払い基金を予定。

FCPF炭素基金のREDD+成果支払い実現を推進するために北部3県森林保全を支援。