プロジェクトの総まとめ-PADガイドブックの改定とPAD紹介

2022年6月29日

今般、これまで本プロジェクトが実践してきた「参加型農業(PAD)」のアプローチや具体的な活動方法をまとめていた「PADガイドブック」が改定されました。
製本化されたガイドブックを配付するにあたり、以下のとおり、配付する対象者ごとにその都度セミナーを開催しています。(セミナーは以下の通り関係者ごとに開催中)

セミナー内容 対象者 目的
中央職員向けPAD入門セミナー 農林省5局(計画協力局、農業局、灌漑局、普及局、村落開発局)の職員10名 PADの他県への普及促進のため、中央職員がPADの概念、各分野の活動内容、本プロジェクトでの成果などについて理解を深めること。
サバナケット県全郡対象PADセミナー 県内全15郡の農林事務所代表者 PADの県内への普及促進のため、PADの概念の再確認や活動内容への理解を図るとともに、日本の協力期間終了後のPAD実践体制について説明すること。
農家向けガイドブック紹介セミナー 対象全12地区の農家代表ら これまで実践してきた活動内容を再確認するとともに、今後実践範囲を拡大する場合にガイドブックを参照するよう促すこと。
他県向けPAD紹介セミナー 近隣4県(チャンパサック県、ボリカムサイ県、カムワン県、サラワン県)の農林局・商工局代表者 PADの概念と活動について説明し、理解を深め、他県でも実践を促すこと。

それぞれのセミナーでは、1)PADの概念、2)「PADガイドブック」の概要・使い方のほか、3)前身の南部メコン川沿岸地域参加型灌漑農業振興計画プロジェクト(PIAD)が作成した参加型灌漑の手法や具体的な実践内容を記した「PIADガイドライン」の概要についても説明しています。

本プロジェクトの終了も間近となりましたが、参加型農業(PAD)が、引き続きサバナケット県内そして県外にも普及・実践されることを期待するばかりです。

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左:Savan PADが今回改定した「PADガイドブック」
右:前身のPIADプロジェクトで作成した「PIADガイドライン」

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セミナーでPADガイドブックの内容を説明する岡田リーダー

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プロジェクト対象地区の水利組合長から話を聞く中央政府職員

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ガイドブックの内容を農家へ説明