キックオフミーティングを開催しました。

2018年11月20日

2018年7月23日のプロジェクト開始以降、ラオス保健省関係者への表敬訪問、プロジェクト事務所開設、現地スタッフ採用などプロジェクト実施体制の整備を図ってまいりました。同時に、2017年7月の実施協議議事録署名からプロジェクト開始までの間に協議された事項や実績を確認するための情報収集や意見交換を行なってまいりました。その結果、保健省内の組織名称が変更されていること、主たるカウンターパー機関の所掌業務が規定されていること、他の開発パートナーと共に医師や助産師の国家試験問題作成が進められていることなどが明らかになりました。これらの進捗に加え、プロジェクト目標や期待される成果等を関係者と共有し、今後の予定を確認する事を目的とした「キックオフミーティング」を開催しました。

ラオス保健省からは、プロジェクトダイレクター(プロジェクト統括責任者)である治療リハビリテーション局長、プロジェクトマネージャーである保健人材カウンシル事務局長、前保健大臣である保健人材カウンシル代表を始め、プロジェクト関係者約40名が参加しました。日本側からは、JICAラオス事務所次長、保健担当企画調査員、保健政策アドバイザー、関係シニアボランティアと我々日本人専門家チームが参加し、計51名が出席しました。

プロジェクトダイレクターからは、ラオスの保健医療サービスの現状とプロジェクト概要が紹介されました。プロジェクトマネージャーからは、免許制度創設に関連する法規の整備状況が報告されました。次に、保健人材カウンシル看護助産委員長から、看護師対象の国家試験制度とインターンシップ研修の見通しや課題が報告されました。松原チーフアドバイザーからは、日本側チームメンバーの紹介に続き、プロジェクトで特に重要となる事項が説明されるとともに、第1回合同調整委員会開催に向けた準備を始めたい旨の意向が表明されました。その後のディスカッションでは、ラオス初となる保健人材の質を担保するための免許制度創設に向けた熱い議論が交わされました。

我々は、国家試験やインターンシップ研修の具体化とこれを実施するための関連法規の整備を進めるべく、日々、先方政府関係者との議論を重ねております。

今回のキックオフミーティング開催までの準備期間において、ラオス保健省カウンターパートやプロジェクトチーム内で議論や協働作業を積み重ねてきたことで、プロジェクト関係者間のプロジェクトに対する理解も深められ、またチームワーク力も高まったのではないかと考えています。

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プロジェクトダイレクターによるプロジェクト概要説明(写真左:保健人材カウンシル代表、元保健大臣、写真右:プロジェクトダイレクター)

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プロジェクトマネージャーによる免許制度創設に関連する法規の整備状況説明(写真右:プロジェクトマネージャー)

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保健人材カウンシル看護助産委員長による看護師対象の国家試験制度とインターンシップ研修の見通しや課題に関する説明(写真右:保健人材カウンシル看護助産委員長)

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松原チーフアドバイザーによるプロジェクト重要事項の説明(写真左:松原チーフアドバイザー、写真左から2番目:作道JICAラオス事務所次長)

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意見交換の様子(写真左:保健人材カウンシル看護助産委員、写真左から2番目:保健省治療リハビリテーション局看護課長、写真右から2番目及び右:保健人材カウンシル看護助産副委員長)

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会場の様子