看護師国家試験制度の概要作成ワークショップを開催しました。

2019年1月23日

背景

当プロジェクトの期待される成果のひとつに「看護師の質を保証する国家試験が実施されている」という目標が掲げられています。しかしながら、ラオスでは看護師国家試験制度の概要が決まっていないのが現状です。そのため、出来る限り早く本制度に関する具体案を協議し、国家試験開催に向け、どのような準備や実施体制が必要なのかを検討しなければならない状況にあります。このような背景のもと、国家試験を運営する保健人材カウンシル関係者らと共に、看護師国家試験制度の概要作成ワークショップを開催しました。

ワークショップの概要と結果

保健人材カウンシル事務局、保健人材カウンシル看護助産・医師・歯科医師委員会、治療リハビリテーション局、教育局、人事局、保健科学大学、Luang Prabang・Champasak・Savannakhet保健短期大学、日本側プロジェクトメンバー合計37名が参加し、1月21日から23日までの3日間、看護師国家試験制度の検討を行いました。主な検討事項は、次の重点10項目です。試験の目的、概要、受験手続き、公布、実施、採点と合否判定、結果発表、合格証発行、モニタリング評価、そして試験実施のスケジュールです。

ワークショップでは田村専門家から看護師国家試験制度の創設に必要な重点10項目の案が提示され、グループワークによって、この案の精査が行われました。その結果、ラオスのコンテキストに合致した看護師国家試験制度の概要案が作成されました。今後、この概要案を基に、2019年9月にパイロット看護師国家試験が実施される予定です。

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松原チーフアドバイザー(前方左から2番目)、プロジェクトダイレクター(保健省治療リハビリテーション局長)(前方中央)、保健人材カウンシル代表(元保健大臣)(前方右から2番目)をはじめとするワークショップ参加者

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プロジェクトダイレクター(中央)によるワークショップ開会挨拶

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田村専門家によるプレゼンテーション