看護師国家試験及び受験手続説明会を開催しました

2019年4月30日

ラオス保健省は、保健医療サービスの質の向上を図ることを目的として、保健専門職を対象とした免許登録制度の整備に取り組んでいます。当プロジェクトでは、免許登録制度の柱の一つである看護師国家試験制度の創設を支援しており、2019年1月にはこの試験制度の検討が行われました。この看護師国家試験制度に基づいて、2019年9月にパイロット看護師国家試験の実施を予定しています。ラオス初となるこの試験制度を看護学生や関係者に周知するため、全国3か所で看護師国家試験及び受験手続説明会を開催しました。2019年4月下旬にはラオス北部の試験会場となるLuang Prabang College of Health Sciencesにて、2019年5月中旬には南部の試験会場となるChampasak College of Health Sciencesにて、そして同じく5月中旬に首都Vientianeの保健省において説明会を開催し、保健省、県保健局、病院、学校関係者141名、看護及び助産学生392名の合計533名が参加しました。

この説明会では、「年1回、1日間の試験を全国3か所において実施すること」、「上級ディプロマ以上の課程を修了した者が受験対象となること」、「筆記試験のみの形式で4科目から240問を出題し5時間を充てること」、「出願に当たって一定の事項の記載や書類(写真、身分証明書の写し及び卒業証明書)の添付を必要とすること」など、試験制度の概要が説明されました。質疑では、「試験に不合格となった場合、次年度も受験することが可能か」、「試験に合格したら公務員採用に有利になるのか」、「どの科目の勉強をすればよいのか」などの質問が寄せられ、保健人材カウンシル看護助産委員会のメンバーが丁寧に説明されました。その後、学生は看護師国家試験受験願書を記入し、保健人材カウンシル看護助産委員会に書類が提出されました。なお、この看護師国家試験制度については、ラオスの現状に合わせるため、継続的に協議が行われています。

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学生による受験願書の記入

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学生による受験願書作成

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看護学生からの質問

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看護学生からの質問に答える看護助産委員

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看護師国家試験会場予定の教室

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松原チーフアドバイザー(左)、保健人材カウンシル ポンメック代表(元保健大臣、中央)、プロジェクトダイレクター ブンナック局長(右)による説明会開会挨拶

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説明会資料の作成を支援した田村専門家(黒上着着用の男性:中央左)と全体調整を行う高島専門家(黒上着着用の女性:中央右)

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保健人材カウンシル看護助産委員会による説明