看護師国家試験の試験問題作成を開始しました

2019年5月29日

持続可能な保健人材開発・質保証制度整備プロジェクト(通称DQHPプロジェクト)では、看護師国家試験制度の創設を支援しています。これまで、試験制度そのものの検討や試験概要及び受験手続きに関する説明会を全国3か所で開催してきました。今回は5月20日から24日までの5日間にわたって、試験問題の構成を検討し試験問題を作成するワークショップを開催しました。

このワークショップでは、博士号及び修士号を取得した看護師が中心となって、試験問題の構成を検討しました。全試験問題数は240問とし、試験科目は基礎看護、成人看護、小児看護、母性看護、倫理及び看護管理とし、これらの科目に240問の試験問題をどのように配分するか、そして科目ごとに出題分野をどのようにするかを特定しました。

その後、特定された出題分野に従って、実際に使用する試験問題の作成に取り掛かりました。試験問題の作成に当たっては、教育理論に基づき3つの難易度のレベルを設定しました。参加者からは、「国家試験の問題作成はとても難しい。しかし、看護師の質をコントロールする制度なので、しっかりと試験問題を作っていきたい」という感想が聞かれました。作成された問題は、2019年9月にルアンパバーン県、チャンパサック県及び首都ビエンチャンの全国3か所で実施される試験で用いられる予定です。

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このワークショップをリードするMrs. アヌソン博士(中央)

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ワークショップ開会式(左:保健人材カウンシル副代表、中央:保健人材カウンシル代表(元保健大臣)、松原チーフアドバイザー)

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集合写真

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日本人専門家との協議(左から3番目:田村専門家、右から3番目:高島専門家、右から2番目松原チーフアドバイザー)

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保健科学大学看護学部長による理論の説明(左から3番目)

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保健人材カウンシル代表(元保健大臣)のコメントに聞き入る参加者