ラオス看護師国家試験の出題基準改定、看護師助産師国家試験問題の見直しが行われました

2021年12月17日

「ラオス持続可能な保健人材開発・質保証制度整備プロジェクト(PJ)」では、医療従事者の免許登録制度を確立すべく、その一つとして、看護師助産師国家試験の創設を支援しています。

11月22~23日、29日~12月1日の5日間、ラオス看護師国家試験の出題基準改定、看護師および助産師の国家試験問題の見直しを行うため、作業委員会を開催しました。首都のメイン会場と全国の看護教育機関の教員、病院職員らで構成される約60名の国家試験委員をオンラインで繋ぎ、グループワークを経て、出題基準改訂版の内容が合意され、抽出した約110問の要精査試験問題が修正されました。

出題基準の改定については、アドバイザーである日本の看護師国家試験委員長から遠隔で助言を得ながら、約半年をかけて専門家を中心に看護助産委員会と準備を行ってきました。参加した委員からは、特に新たに設定されたキーワードについて、問題作成および学生の学習等にも有効であるとの意見が多くありました。

今回、ZoomのBreakout room機能を用いて、全国の参加者を6つに分け、メイン会場から各グループワークのファシリテーションを行いました。運営上初めての試みで不安はあったものの成功裏に終わり、コロナ禍においてもこの様な工夫で活動を進めていく手応えを、カウンターパートと共有しました。

出題基準や試験問題の見直しは、国家試験の質向上の為に必要不可欠であり、プロジェクトでは今後も支援を行なっていきます。

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改訂版出題基準について説明する看護助産委員

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日本から遠隔でコメントする国家試験アドバイザー(国立看護大学校 森真喜子教授)

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看護助産委員による各グループワークのファシリテーション

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看護助産委員による各グループワークのファシリテーション

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出題基準改定のポイントについてコメントする宮﨑専門家

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ZoomのBreakout roomでのグループワークの様子

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ディスカッションの様子

【画像】オンライン参加者との集合写真