ラオス:第二回看護師・助産師国家試験が行われました

2022年4月26日

JICAは、ラオスで医療従事者の免許登録制度を確立すべく、看護師・助産師国家試験の創設を支援しています。

2月19日~20日、第二回看護師・助産師国家試験が全国9カ所の会場(首都ビエンチャン、ウドムサイ県、ルアンパバン県、シエンクワン県、ビエンチャン県、カムアン県、サバナケット県、サラワン県、チャンパサック県)で開催され、今年度卒業生の看護学生440名・再受験生43名、助産学生181名・再受験生8名の合計672名が受験しました。
開催に先立ち、試験4日前および前日には全会場をオンラインで繋ぐ形でオリエンテーションが実施され、各試験会場の準備状況や新型コロナウイルス感染症対策などの最終確認が行われました。
また、試験当日も全会場をオンラインで繋ぎ、保健科学大学(首都ビエンチャン)を試験運営本部としたことで、会場間の迅速なコミュニケーションと試験運営本部による統率が可能となり、大きな混乱なく、成功裡に終えることができました。
試験終了後の3月23日には合否判定会議が開催され、試験結果の統計データに基づく関係者間の議論を経て、正式に合格基準が承認されました。この合格基準を基に、今後第二回看護師・助産師国家試験の合格者が正式に決定されることになります。

これまで専門家は、国家試験に関わる各種マニュアルの発行、出題基準の作成、試験問題の作成・修正、データに基づく試験問題の抽出等のプロセスにおいて、カウンターパートの活動を支援してきました。
新型コロナウイルス感染症の影響で、学校が隔離施設に指定され、教員のみならず、学生自身が健康教育や予防接種支援に駆り出されることもあり、通常の教育は実施できなかった1年でした。国家試験の実施が危ぶまれる時期を乗り越え、国家試験実施の主体者であるラオス国看護助産委員会と、学校関係者は連携して、昨年以上に試験運営能力のより一層の向上が見られた試験開催となりました。

【画像】試験4日前に行われたオリエンテーションでの集合写真(前列向かって左から4番目が虎頭チーフアドバイザー)

【画像】

試験会場への入室を待つ学生と感染症対策の様子(カムアン県)

【画像】

看護師・助産師国家試験会場(カムアン県)

【画像】

試験運営本部での各会場とのコミュニケーションの様子

【画像】

合否判定会議で国家試験開催概要についてプレゼンテーションをする看護助産委員長