ラオス初の新人看護師免許が付与されました

2023年1月6日

ラオス持続可能な保健人材開発・質保証制度整備プロジェクトでは、医療従事者(特に看護師と助産師)の免許登録制度確立の支援を行っています。
ラオス国は、既存の医療従事者(医師・歯科医師・看護師・助産師)に対する免許付与を進める一方、2020年以降の新卒看護師に対しては、国家試験合格後1年間の看護師インターン研修を修了した者に対して免許を付与するという制度を採用しています。

12月16日にセタティラート病院で免許付与式が開催され、既存の医療従事者に合わせて、ラオス初となる新人看護師37名に対する免許も付与されました。
彼らは、第1回国家試験合格後、2021年12月より首都の中央病院における研修を受講し、他の看護師と同様に患者様の受け持ちや看護技術を担当する傍ら、技術やコンピテンシーの達成度確認や症例検討会を通してさらに学びを深めました。1年間の研修を修了して免許が付与された彼らは、看護師としての自信と、今後もそれぞれの職場で研鑽を積む意欲に溢れていました。そして、コロナ禍の厳しい臨床現場で1名も脱落者を出すことなく、研修病院の臨床指導者たちが公私に渡って彼らを支えた姿には、プロジェクトに関わる日本人専門家も胸が熱くなりました。

免許付与式には、免許制度を牽引する保健人材カウンシル代表者たちに加えて、小林賢一 在ラオス日本国大使および長瀬利雄 JICAラオス事務所長の他、WHOラオス事務所代表も列席され、ラオスの免許制度の進展を賞賛されました。

プロジェクト期間も残すところ1年となりました。ラオス国が主体となって展開できる免許登録制度確立の支援に努めて参ります。

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免許交付式典:会場の様子

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免許交付式典:日本国大使、JICAラオス事務所長と看護師インターン研修修了生

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看護師インターン研修修了時研修:修了生との集合写真

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看護師インターン研修修了時研修:インターン研修での学びを振り返るグループワーク中の様子

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看護師インターン研修に関する経験共有・情報交換会議:看護助産委員会、中央病院および県病院臨床指導者との集合写真

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看護師インターン研修に関する経験共有・情報交換会議:グループワークの様子1

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看護師インターン研修に関する経験共有・情報交換会議:グループワークの様子2

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看護師インターン研修に関する経験共有・情報交換会議:グループワーク結果発表