プロジェクト活動期間の延長とモニタリングの様子

2020年11月30日

新型コロナウイルス感染拡大による長期の閉校措置やクーデターの影響による授業再開の遅れ、そしてそれらにより失われた子どもの学習機会をいかに取り戻していくか、というマリが新たに抱えることとなった課題への対応を支援するため、本プロジェクトは実施期間を2021年8月末まで延長し、活動も新たにいくつか追加することとなりました。先行して実施した新型コロナウイルス感染対策キット(マスク・アルコール消毒・手洗い石鹸など)の配布及び使用方法説明に向けた物品の調達(9月のプロジェクトニュース参照)も、今回追加される活動の一つです(配布時期は学校現場の状況を踏まえ検討中)。その他の活動についても、追ってプロジェクトニュースで紹介していきます。

さて、現地では早速プロジェクト対象地域のモニタリングを開始しています。10月末から11月初頭にかけて実施したプロジェクトサイトの巡回モニタリングでは、プロジェクト活動再開に向けた支援を行いました(先月のプロジェクトニュース参照)。11月下旬から実施中のモニタリングでは、通常のモニタリング(算数ドリル補習と教育フォーラム決議事項の実現状況)に加え、学年度末に実施する教育フォーラムの準備についても共有されました。(教育フォーラムについては2020年2月29日のプロジェクトニュースを参照ください)

今回の教育フォーラムは、学年度末総括(12月)と新学年度開始(1月)の間に期間がほとんどないこともあり、1回にまとめて実施する計画です。このため、これまでの総括に向けた準備と、次学年に取り組む教育問題の準備の両方を同時に進めなければなりません。プロジェクト現地チームが今後3回にわたり対象地域を訪問し、準備を支援していきます。

算数ドリルを用いた放課後学習活動は、現在ノソンブグ地域とバマコ市内の一部の学校でのみ試行していますが、全国で展開するためにはより実施しやすく、効果が上がるモデルへブラッシュアップする必要があります。そこで来学年度は上記2地域に加え、ファナ地域及びジョイラ地域でも試行する活動を追加することとなりました。普及拡大に向けた準備を行うと共に、新型コロナウイルス感染拡大による臨時休校で失われた子どもたちの学習時間の取り戻しを支援していきます。

日本人専門家の現地渡航再開はまだ目途が立っておらず、引き続き遠隔での支援継続が見込まれます。一方、現地では既に様々な活動が再開、そして新たな活動も始まっています。プロジェクトの活動が子どもたちの学びの改善につながるよう、引き続き関係者の健康と安全を最優先しながらプロジェクト活動を進めていきます。

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モニタリング会合の様子(ファナ地域)

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モニタリング会合の様子(ジョイラ地域)

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モニタリング会合の様子(ノソンブグ地域)

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ファシリテーターとの会合の様子

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再開された補習活動の様子

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再開された補習活動の様子