「WITHコロナの時代、子どもたちの学びを保証するために今、何をすべきか?」第2回教育フォーラム開催!

2021年3月31日

マリにおけるコロナ第2波の中、昨年12月より対象3地域での準備を何とか進めてきた第2回教育フォーラム。無事に2月末から3月上旬にかけて開催することができました!

今回のテーマは「WITHコロナの時代、子どもたちの学びを保証するために今何をすべきか」。地域社会・保護者・学校、自治体、教育行政がそれにどのように貢献できるかを話し合いました。教育行政官による前回の教育フォーラム決議の実行結果報告とコロナ禍の学校現場で生じている教育課題の共有・解決策の提案に続き、参加者はコミュン毎のグループに分かれて議論し、課題解決に向けた各自の行動を決議しました。今回の教育フォーラムではさらに、コロナウイルス感染対策に係る研修も併せて行い、自治体やコミュニティによるコロナ対策に向けた正しい知識と理解の浸透を図りました。採択された行動決議は次のようなものです。

CGS連合:フォーラム決議のCGSへの確実な伝達とCGSによる年間活動計画への反映のサポート。コロナウイルス感染対策のための保護者・地域住民向け啓発活動。各学校への「校内コロナ対策委員会」の設置・運営促進。
校長グループ:フォーラム決議の教員への伝達と、各教室でのコロナ感染対策徹底のためのクラス担任教員への指導。
自治体:学校での感染対策物品(手洗い器・石鹸・マスクなど)の供与。
市民団体、教員組合:コロナ感染予防啓発デーの開催。
教育行政官:学校での感染対策措置実施状況のモニタリング、コロナ対策優秀校の表彰。

今後は、前回のフォーラム(第1回教育フォーラムの様子は2020年2月29日のプロジェクトニュース参照)と同様に、フォーラムの決議事項をCGS連合の総会と、それに続く各CGSの住民集会を通じて各学校の保護者・住民に伝達し、フォーラムで参加者同士が実施を約束し合った具体的な取り組みをコミュニティが中心となって実行し、子どもたちの学びの保証に取り組んでいきます。学校現場での取り組みが着実に実施されるのか、それを自治体や教育行政機関がどのように効果的に支援できるのか、プロジェクトでは毎月モニタリングを実施し、彼らの活動を支援していきます。

コロナ禍での開催となった今回は、感染対策措置の徹底のため、マリ政府の定めに従い参加人数を50人に制限、全参加者の入場前検温、開始時の感染対策措置説明、手洗い・消毒・マスク着用・ソーシャルディスタンス維持の徹底、会場の定期的な換気といった対策を徹底しました。その結果、参加者全員が対策行動を遵守し、クラスターの発生といった事態を避けることができました。プロジェクトにとって初めての試みであり、事前の準備や開催中の参加者へのフォローなど多くの困難があった中で無事開催できたことは大きな自信となりました。教育フォーラムのテーマにもあるように「WITHコロナの時代」、今後も気を緩めることなく、安全を最優先しながらプロジェクト活動を進めていきます。

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ファナCAPのCC-JICA開催(2月25日)(ジョイラ県知事挨拶)

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ファナCAPのCC-JICA開催(2月25日)(全体協議)

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事前準備の様子(ノソンブグ地域)机や椅子の消毒、ソーシャルディスタンスを確保できるよう椅子の配置や導線を確認

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事前準備の様子(ノソンブグ地域)会場に入る前の手洗い

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フォーラムの様子(ジョイラ地域)教育行政官による昨年度の活動結果報告および教育課題と解決策案の発表

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ジョイラCAPのCC-JICA開催(3月2日)(入場前の検温)