保健開発センターの業務改善を目的に研修が行われました(続報)

2018年12月21日

12月17日、プロジェクトの野崎業務調整員により、業務改善に役立つツールとされる「PDCAサイクルマネジメント」、「目標管理」、「業務プロセス可視化」、ならびに「報・連・相」に関する研修が、保健開発センター(CHD)の40名近いスタッフを対象に実施されました(プロジェクトニュース「保健開発センターの業務改善を目的に研修が行われました(10月14日)」を参照)。

今回取り上げられたテーマは、10月13日に実施された「5S-カイゼン活動」研修と関連の高いテーマです。これらのツールは、工場など、製造業の分野で品質改善を目的に開発されました。その後、ツールの内容が修正され、昨今は病院や政府機関にも導入されるようになりました。今回の研修の受講者が医療関係者であることから、問題とされるカイゼンテーマの選定、対策の立案、目標の設定、対策の実施、効果の確認といった「カイゼン」活動の一連の流れを、医療機関を例にして、PDCAサイクルのアクション(カイゼン)部分の強化について講義及び実習を行いました(図1)。

CHDでは、10月に実施された「5S-カイゼン」研修後、各部署で特に整理、整頓、清掃の3S活動に着手することになっていますが、4部門で既に導入していることが今回の研修で確認できました。研修後に行った受講者への満足度調査では、平均が4.5点(5点満点)に至りました。また受講者の一人からは、「直ちに、職場で5S活動を導入する」という決意が語られ、今回の研修がCHDのスタッフの業務改善への意識改革につながったことが実感できました。CHDの業務改善担当官は、一つでも多くの部署が5S活動に取り組むようスタッフに協力を呼びかけました。年明け早々に、5S活動のモニタリングを実施する予定です。

プロジェクトでは、CHDの業務改善を推進するため、引き続き5S-カイゼン活動を支援する予定です。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
業務調整員 野崎 保

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図1.研修風景