ナイジェリアでは、農林水産業に従事する労働者は就業人口の約7割であり、かつ、小規模農家が多いため、彼らの生計向上は重要な開発課題です。他方、農家の市場アクセスは限定的であり、適切な販売先を確保できない、栽培技術が不十分、収穫時期が集中して価格暴落が起きてしまう等の理由により、農業生産を増やせても、必ずしも農家の収入向上に直結していません。本プロジェクトでは、SHEP(市場志向型農業振興)アプローチによって農家が市場から学び、「作って売る」から「売るために作る」農業への意識改革によって収入向上を図ることを目指すとともに、栄養改善指導も組み合わせ、農家の生活向上を図っています。