国家森林情報システムの開発への道

2019年3月13日

今回は、下記のプロジェクトニュースで、ご紹介した国家森林野生生物情報システム(SNIFFS)の開発進捗をご紹介します。

SNIFFSは、森林と野生生物に関連する情報を集積・統合して分析し、中央と地方、官と民の間の情報共有を促し、効果的な政策立案と計画策定、行政などに利活用する仕組みです。プロジェクトで自然資源情報の管理実態を調査・分析し、調査結果と今後の取組について関係者と協議を進めてきたことは、前回のプロジェクトニュースにある通りです。先進衛星技術を活用した森林マッピングや変化モニタリング、それらをもとにした取締り活動に対するプロジェクトの支援なども、将来的にはSNIFFSに統合されます。

上記の調査結果を踏まえ、ペルー林野庁(Serfor)とシステム全体のコンセプトデザインを起案することとなり、2月19~20日の2日間、設計ワークショップを開催しました。ワークショップにはSerfor内の主要な6部局から約40名が参加し、活発に議論が行われました。

デザイン案では、システムを構成する「モジュール」と呼ばれる情報のまとまりの単位や、各モジュールに含まれる構成情報(テーマ)が何か、どの部局がそれぞれのモジュールやテーマを担当するかなどが整理されました。このデザインをもとに、Serfor内の多様な部局と連携してSNIFFSに含まれるべき情報を詳細化し、最終的なプロトタイプを開発して情報集積を行うことになります。

ワークショップの様子(SERFOR長官によるイントロ)

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