ルソン島中部動物疾病診断検査ラボが、動物火葬炉の供与式を開催

2023年3月8日

本プロジェクトが試験的に狂犬病ネットワークモデルを導入しているルソン島中部動物疾病診断検査ラボ(Regional Animal Disease Diagnostic Laboratory III、以下RADDL III)にて、動物火葬炉の設置を記念して、供与式を開催しました。

【画像】農業省ルソン島中部支局デイリト技術ダイレクター(右から3人目)と大分大学西園チーフアドバイザー(左から3人目)

当機材は2022年にブラカン州ギギント市に供与した機材(注)に続いて2機目となり、前回同様株式会社木下築炉(大分県大分市)が日本国内で製造し、同社のフィリピン子会社が設置しました。

これまでRADDL IIIでは狂犬病診断後の検体を滅菌処理した後にラボの敷地内に埋めていましたが、埋葬場所の確保や周囲環境への悪臭などが問題となっていました。本焼却炉の導入により、動物の遺体を、排煙や臭いを最小限に抑えて火葬し、かつ土壌や水質汚染をしない環境に配慮した方法で廃棄することが可能となりました。

【画像】左から、RADDL IIIベラスコ獣医師、農業省ルソン島中部支局 デイリト技術ダイレクター、RADDL IIIオングタンゴ セクションチーフ、大分大学西園チーフアドバイザー、大分大学君付JICA短期専門家

プロジェクトは、ヒト・動物・環境に配慮したワンヘルスの取り組みを通して、支援終了後も日本の優れた技術がフィリピンの狂犬病対策に貢献し続ける活動を行っています。