No.17:郡ファシリテータと自治体タスクフォースメンバー対象コミュニティ計画策定プロセスワークショップ

2017年7月30日

本プロジェクトは、2016年8月にコミュニティ計画策定プロセス(Community Planning Process:CPP)の改良版を提案し(注)、その後、改良版のCPPが対象10県の合計45村で実施されました。昨年の実施結果に基づき、O&ODチームは2017年7月20日から2日間、モロゴロ県に対象10県の内、キリマンジャロ州を除く7県から郡ファシリテータ、シニアファシリテータ、自治体タスクフォースメンバーを招集しワークショップを開催しました。今回のワークショップの目的は、1)コミュニティ強化に対する共通理解の再確認、2)CPPの課題抽出と改定第3版の作成と普及、そして3)新規郡ファシリテータへのCPP研修方策を議論することにあります。

今回のワークショップを通じ、改良版CPPの効果と同時に更なる改善点が参加者間で共有され、期間中の議論をもとに改訂第3版を作成・配布しました。改訂第3版へ反映させながら、自治体タスクフォースメンバーと郡ファシリテータが顔を合わせるこの機会に2017年のCPP行動計画も作成されました。その中で、CPPへの確固たるビジョンを持ち前向きに取り組んでいる県が見られたことには期待が持てます。

プロジェクトでは、今年実施されるCPPを検証し妥当性を確認するとともに、コミュニティの抱える目的を達成するための習慣としてのCPPが村で確立するよう努めて参ります。

一方、ワークショップと並行する形でシニアファシリテータ、シニアファシリテータ候補者が、郡ファシリテータとして必要な知識・態度・技能・経験を議論し合いました。この成果は郡ファシリテータ用ガイドラインの中に、その基礎として近い将来組み込まれていく予定です。

本ワークショップの参加者は、改良版CPPをしっかりと自分達のものとし、郡ファシリテータは村の代表達が今以上に建設的かつ理解しやすい形でCPPを実施できるよう見守り、また自治体タスクフォースメンバーは、村からそれらの改良版CPPを通して上がってきた村の努力を効率的な県のサポートとして反映させていくことが期待されています。

(注)改良版CPPの内容と一回目の実施内容についてはプロジェクトニュース14号をご覧下さい。

【画像】

対象村のCPP行動計画を立てるキサラウェ県職員