タイでは、近年、畜産物の国内消費量、輸出量ともに増加しているが、越境性家畜感染症の発生による畜産物の輸出制限、食中毒菌の食肉汚染が問題となっており、タイの畜産振興及び将来的な周辺国への技術波及のため、越境性家畜感染症等の家畜感染症及び食中毒菌の制御技術を開発・確立することが喫緊の課題である。本件は、タイ農業・協同組合省畜産開発局及び宮崎大学を代表機関とし、1)家畜感染症の簡易・迅速診断キットの開発実証、2)初動防疫体制強化のための情報集約配信システムの開発実証、3)食肉の病原体汚染防止技術の開発、4)家畜防疫に係る人材育成を成果として目指す、地球規模課題対応国際科学技術協力である。