第2回キャリア開発計画レビュー

2021年1月31日

2020年12月から1月にかけて、2回目のキャリア開発計画(CDP:Career Development Plan)レビューを実施しました。
(注)キャリア開発計画レビューについてはこちらを参照ください。

今回は82人のAIS職員がレビュー対象となり、1人ずつ30分程度インタビューを行いました。新規対象者も含めると、88人がCDPの対象者となっています。

まず、CDPに基づいた研修の実績は以下の通りです。
・プロジェクト開始から2020年12月までの間に、合計21回の研修を実施し、150人が参加。
・研修の事前事後テストにおいては、OSCP研修以外においてスコアが上昇した。OSCP研修も単純な選択式のテストではなく、実践的なハンズオンテストのため、比較が難しい。
・研修後のオンライン学習に取り組んだ研修生に46人おいては、全員が事前テストよりもスコアが上昇した。
・150人のうち、43人が国際資格試験に臨み、30人が合格している。
・研修後のアンケート(17項目)により、研修生の回答(有効回答55人)のうち85.8%が5段階のうち上位2位までの高評価をつけた。

レビューの結果の概要は以下の通りです。
・事前アンケートによると、有効回答73人のうち27人の職員が業務の役割が変化しており、12人の職員が業務上の課題を感じているとのこと。課題の内容は様々であるが、人材不足・セキュリティ技術不足などが目立った。
・事前アンケートによると、有効回答73人のうち56名が研修に効果があると感じ、2名がネガティブな影響があると回答した(残り15名はわからない、もしくは、正負どちらの効果も感じないという回答)。ネガティブと回答した2名については、「研修内容が優れておらず、しっかりとした自信に繋がらなかった」「(特にPMP研修においては)より実践的な内容が期待された」という回答であった。
・研修後に業務に対する姿勢や考え方はどのように変わったか、という質問に対しては、仮想化技術のように日々の業務にすぐに役立てている職員や、プロジェクトマネジメントの手法を日常業務に取り入れている職員がいるなど、ほとんどの職員から前向きな回答が得られた。
・回答した部門長12人のうち、11人が研修に参加した部下の能力が上昇としたと考えており、CDPによる方法が有効であると回答した。研修の方法については、より実践的な実習や中長期的な研修を望む声が聞かれた。

総合的に評価すると、CDPを用いた体系的な研修について、定量的なスコアによる能力の向上とともに、職員が日常業務に対する効果を実感するなど、プロジェクト成果達成に向けて確実に前進していると言えます。一方で、ニーズの変化は速く、研修体制の改善の課題も見えており、残り一年間のプロジェクト中にできる限り改善していきます。

今後も、プロジェクトのメインの活動として、CDPに基づいて研修を実施・評価していきます。