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【外国人材受入・多文化共生事業】「国際協力セミナー:ネパールと宮城の絆~国際協力と共生をともに考えよう~」を開催しました

2022年3月18日

【画像】JICA東北は、公益財団法人 宮城県国際化協会(MIA)と共に2008年度から「国際協力セミナー」を開催しています。コロナ禍の影響で前年度は開催が見送られましたが、2021年度は2022年2月26日(土)オンラインで開催しました。宮城に暮らすネパール人の方が近年増加する中、「ネパールと宮城の絆」をテーマに国際協力と外国人との共生について考えていただくという企画に、宮城県内やネパール、その他国内外各地から45名のご参加がありました。

まず、「クイズで学ぶ『ネパールってどんな国?』」と題し、地理・気候の特色、多言語・多民族社会、代表的な料理、宮城県のネパール人人口の変遷など豆知識をクイズ形式で紹介し、参加者の皆さんに講演の前のウォーミングアップをしていただきました。

講義「宮城に暮らすネパールの人①」では、みやぎ外国人相談センター元相談員のドゥワディ・アルン氏に、みやぎ外国人相談センター相談員や外国人支援通訳サポーターとしての活動、東日本大震災時のご家族での体験とその後関わったコミュニティの一員としての活動、ネパール地震支援の募金活動、そしてこれらの活動を通して感じたことをお話しいただきました。

講義「宮城に暮らすネパールの人②」では、海外在住ネパール人協会(NRNA)日本支部(仙台)理事長のシュレスタ・ハリ・ゴパル氏に、ネパール政府公認の海外に住むネパール人のための団体NRNAの取組概要、宮城県での特にコロナ禍での献血などの社会貢献活動実施やネパール人へのソーシャルメディアを通じた母国語での感染防止情報拡散による注意喚起、ネパール人の方からの個々の困りごと相談への対応などについてお話しいただきました。

講義「JICAの対ネパール復興支援」では、JICAネパール事務所 参加型地方復興プロジェクト専門家の塚原奈々子氏に、「より良い復興」の理念のもと行われているJICAのネパール震災復興支援について、インフラ復興完了後に残された課題への取組み、特に宮城県東松島市の知見も取り入れた参加型復興事業の紹介と今後についてお話しいただきました。

講義後の質疑応答では、日本での生活で驚いたこと、山々に囲まれたネパールでの活動で直面した困難など、参加者の皆さんからご質問を多数いただき、時間の許す範囲で、講師の方々からご回答をいただきました。

開催後アンケートにいただいた、参加者の皆様からのご意見ご要望を参考に、JICA東北は、今後も東北地域の企業、団体、地方公共団体、国際交流協会、学校、自治会等との連携やセミナーなどを通じて、外国人材育成・活躍と地域での多文化共生活動をともに支援し、東北地域の地方創生と開発途上地域の課題解決に貢献して参ります。

【本件に関するお問合せ先】
JICA東北 市民参加協力課
E-mail: thicjpp@jica.go.jp
TEL: 022-223-4772 FAX: 022-227-3090