JICAの教師海外研修ってどんなの?という方に 子どもたちの目を世界にひらく(mundi2019年4月号より)
2019年4月1日
特別支援学級で、国際理解って?
「僕の担当するクラスは、1年生から6年生までの13人が在籍する特別支援学級。
児童一人ひとりの特性・課題は異なります。この学級で国際理解教育をする、といったときに、知識や情報を教示するのではなく、“体感”しながら、子供たち同士が関わり合いをもち、主体的で対話的な深い学びがえられる授業を展開しよう、と思いました」
そう語るのは、神戸市立伊川谷小学校・橋本和樹先生。1年生から6年生まで13人が集まる特別支援学級の担任の先生です。
昨夏、JICA関西による教師海外研修でネパールに行き、そこで得た学びを4時限の授業を通して還元されましたが、オリジナル教材「グループ対抗すごろく・いかわっこぐるぐる世界ツアー」を実施。年齢・特性の異なる児童が協力して世界を旅して外国を知る、というコンセプトでつくられた教材です。旅には“期間”があるように、しかし何度でも旅に出られるように、このすごろくゲームも3分、5分と時間を区切って、何回もチャレンジしました。
この授業は、神戸市中堅教員資質向上研修の公開授業として行われましたが、授業見学者からは、
「特別支援学級に限らず、活用できる教材」
「すごろくの背景を、地元、神戸市、日本に変えてやっても面白そう」
「児童自身が自分の勝負へのこだわりを自覚する機会になっていた」
「カードの内容を一つのテーマに絞り込んでもよいのでは?」
などの意見があがったそうです。
橋本先生からこの教材を共有していただきましたので、どうぞ以下のリンク・添付資料をご確認くださいね。
また、橋本先生が参加した教師海外研修の様子や、授業の様子は4月1日発行したてのJICA広報誌mundi4月号『世界につながる教室』に掲載されているので、あわせてご覧ください。
- 関連ファイル:
英語レベル不問な『教師海外研修』⇒興味ある方はリンクをクリック!
『海外研修』というと、参加条件にTOEICスコアや英検資格を思い浮かべられる方もいるかもしれませんが、JICAが実施している海外研修は、応募に英語レベルを問いません。
この研修は、参加した先生方が開発途上国を訪問し、日本とは異なる文化・価値観や、国際協力の現場に向き合うことを通じて得た学びを、教育活動に還元していただくことをねらいとしているからです。
(もちろん、英語ができれば様々な場面で役立ちますが、応募条件ではありません。)
昨夏も全国各地で小・中・高・特別支援学校などから、100名以上の先生方が研修に参加し、2学期以降、児童・生徒に工夫を凝らした授業を実践してくださいました。
4月より各地域で応募受付が始まります。是非ご参加を検討ください。
(どうぞ周りの先生方に、この研修のことお伝えください)
※お住まいの地域により、研修先が異なります。詳細は以下のサイトに、順次掲載されていきます。
- 関連リンク:
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- 東北地方にお住いの方(〆5/7必着、研修先:タンザニア)
- 茨城・栃木にお住いの方(〆5/20必着、研修先:ネパール)
- 東京都、埼玉県、千葉県、群馬県、新潟県、長野県にお住いの方(〆5/10消印有効、研修先:ザンビア・パラグアイ)
- 神奈川・山梨にお住いの方(〆5/13必着、研修先:ブラジル)
- 北陸地方にお住まいの方(〆5/10必着、研修先:サモア)
- 中部地方にお住いの方(〆5/14必着、研修先:パラグアイ)
- 関西地方にお住いの方(〆5/8 17時必着、研修先:ルワンダ)
- 中国地方にお住まいの方(〆5/20必着、研修先:ラオス、四国地方と合同開催)
- 四国地方にお住いの方(〆5/20必着、研修先:ラオス、中国地方と合同開催)
- 九州・沖縄地方にお住まいの方(〆5/10 17時必着、研修先:ラオス)
- 【参考】北海道にお住いの方対象研修は冬季実施
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