【報告】観光振興で世界の地域へ貢献!~持続可能な観光開発へむけて~

世界9か国から集まった行政官たちが、関東地域で観光振興を学びました。

観光業がSDGs(持続可能な開発目標)に幅広く貢献できる!

【画像】観光振興とマーケティングの手法を学ぶため、世界9か国(キューバ、エクアドル、エジプト、エスワティニ(旧スワジランド)、コソボ、ミャンマー、パレスチナ、ソロモン、スーダン)から9名の研修員が来日し、講義の他、埼玉県の秩父市、栃木県の日光市などを訪問し、日本で実践されている観光振興を学びました。

同研修の講義の一つで、観光業がいかに幅広くSDGs(持続可能な開発目標)に貢献することができるのか、みんなで一緒に考えるグループワークの時間がありました。一つのグループが考えたのは、エコツーリズムの推進です。それにより、自然環境保全や地元の雇用促進につながり、17個あるSDGsの様々な目標に横断的に貢献できることが分かりました。

日本の地域振興のためのDMOを学びに秩父へ

【画像】日本の地域振興の一つの手法としてのDMO(Destination Management Organization)の取り組みを学ぶため秩父市へ訪問しました。そこでは秩父市が提供しているホームステイやその他体験型の観光について話をうかがいました。同市ではそのほか、まつり会館、秩父神社を訪れ、ボランティアガイドの人たちからの大変丁寧な説明・おもてなしを受けました。スーダンからの研修員アラムさんは自分たちもここでホームステイがしてみたかったと話していました。

日光市の観光振興を学ぶ

栃木県の日光市では、栃木県庁及び日光市役所にて県や市が行っている観光振興についての講義を受けました。講義後には老舗の酒蔵の見学に行きました。コソボの研修員サランダさんはワインツーリズムに携わっていることもあり、大変参考になったと話していました。
次の日には日光彫の体験もしました。エスワティニからの研修員ツィッキーさんは、自分の国にはガラス工芸があるので、体験型のプログラムにできるかも知れないと話していました。

9名の研修員は1か月の研修の中で、日本の観光振興やマーケティングについて学び、自分たちの国に戻りました。これから日本で学んだことを生かして、それぞれの国で観光振興に貢献してくれることでしょう。

課題別研修:観光振興とマーケティング(B)
研修期間:2018年7月12日~2018年8月9日
参加国:キューバ、エクアドル、エジプト、エスワティニ(旧スワジランド)、コソボ、ミャンマー、パレスチナ、ソロモン、スーダン
参加人数:9名