研修員受入事業(短期)

研修員受入事業(短期)とは?

国づくりの担い手となる開発途上国の人材を「研修員」として受け入れ、技術や知識の習得、制度構築、ネットワーキング等をバックアップする事業です。途上国の人々を対等なパートナーとして共に学び新たな価値を創造する「共創」の考え方に基づき講義、視察、実習、プレゼンテーション、意見交換などで構成されます。

JICA東京では、国内最大規模の研修実施機関として、180を超える日本の関係機関からの協力を得て、保健医療、インフラ整備、環境、産業開発、公共政策等の分野において年間約500コース(2018年度実績440コース)の研修を実施しており、120カ国以上の開発途上国から、年間約4,000人(2018年度実績3,768人)の技術研修員を受け入れています。

研修員の多くは、概ね2週間から2か月程度日本に滞在しますが、開発に必要な知識・技術を体系的により深く学ぶため、大学院に入学し、修士号や博士号取得を目指して2年以上の期間、専門分野の研究に取り組む長期研修員もいます。

研修員受入事業(長期)の詳細はこちらをご覧ください。

研修員受入事業(短期)の実施サイクル

1. ブリーフィング及びジェネラルオリエンテーション

日本に到着後、研修員がそれぞれの専門分野での研修に入る前に、研修制度や待遇や諸手続についての説明を行います。

ブリーフィング

日本滞在で注意すべきことなどについて説明

ジェネラルオリエンテーション

日本をよりよく知ってもらうために、文化、社会、経済、歴史等の日本に関する基本的な情報を共有

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2. 研修

研修員は、それぞれの専門分野に応じて「研修コース」に参加することになります。JICAでは、講義、実習、視察等の様々な形態にて、知識と技術の共有のみではなく、お互いの国の理解促進も考慮して研修を実施しています。

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3. 評価会及び閉講式

研修が終了する際には、評価会を行い、研修員から研修コースの有用性や次年度に向けての改善点をヒアリングし、開発途上国のニーズや援助動向に沿った研修の実現に努めています。また、研修を終了した研修員には、JICAから修了証書を授与します。

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4. 帰国後

帰国後、研修員は日本で学んだ知識や技術を活かして、自国の社会や経済の発展に大きな役割を果たすことが期待されています。また、多くの国では帰国した研修員の同窓会も組織されています。

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研修事業の詳細はこちらもご覧ください。