マラウイボランティアレポート「マラウイ文化を発信@鹿児島県いちき串木野」

2021年7月13日

名前:深水 布由実
隊次:2018年度2次隊(2018年10月15日~2020年10月14日)
職種:小学校教育
配属先:カスング小学校(カスング県)
出身地:神奈川県鎌倉市

早いものでマラウイから緊急帰国して1年3ヶ月が経ちました。私は2021年4月から鹿児島県いちき串木野市で地域おこし協力隊として活動しています。鹿児島県はもうすぐ梅雨明け。マラウイの暑さとは違った湿気の多い暑さの中で、マラウイのあの人はどうしているだろうか、あの場所はどんな風だろうかと色々な顔や景色を思い返しています。またいつか必ず戻るぞ!という思いを胸にその日まで目の前のことに一生懸命取り組みたいと思います。

先日、幸運なことにマラウイの文化をいちき串木野市の方に向けて発信する機会をいただきました。いちき串木野市にある薩摩藩英国留学生記念館での定期的に行われる講座で、講師としてチテンジを使った肩掛けのバッグを参加者と作成しました。チテンジは昨年の帰国時にいつか活用できれば、という思いで持って帰ってきたものです。5種類のチテンジから選んでいただいたのですが、参加者の方は見慣れぬ色目や柄を前に、ひとつ一つを吟味している様子でした。布の艶や硬さがそれぞれ違うことにも気づいていただきました。

バッグ制作の前後で、マラウイでの生活や食文化についても写真と共にお話させていただきました。学校の写真は、机や椅子が無いことに驚かれて特にマラウイのソウルフード、シマについては質問が殺到し、味や食感は?手でどうやって食べるの?と興味津々で聞いていただけたことが嬉しかったです。チュワ語の挨拶をお伝えした際には、初めて耳にする言葉の並びや挨拶の長さに驚かれていた方も多くいらっしゃいました。

完成したバッグはさっそく肩からかけて、「何をいれようかしら」と大変喜んでいただきました。チテンジをいちき串木野市の人に持っていただいている光景は少し不思議でとても嬉しいものでした。また市内の違う場所でワークショップを開催したいと考えており、オンラインで現地の様子を伝える等をやっても面白いと思います。いつかマラウイに戻るその日まで、もっと多くの方にマラウイの面白さを伝えていきたいです。

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マラウイの生活や食文化の紹介

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参加者のチテンジ選び

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肩掛けバッグの出来上がり