マラウイボランティアレポート「マラウイで生活してみたから得られたもの-これこそ協力隊活動だったのだ-」

2023年4月26日

名前:西村亜希子
隊次:2019年度3次隊
職種:薬剤師
配属先:チャイルド・レガシー・インターナショナル
出身地:大阪府

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同僚の婚約パーティーで病院仲間と

2年前に初めてアフリカ・マラウイの地を踏んでから協力隊活動2年間のプログラムも残すところあと約1か月となりました。活動に専念しただけでなく、2年間も生活していると様々なマラウイの伝統や文化、行事にふれる機会もありました。同僚の婚約パーティー、結婚式、クリスマスパーティーに招かれたこと、大人が亡くなった時と子供のそれとはスタイルが違うお葬式に参列したこと、何かの行事の前や訪問者のおもてなしにはダンスが披露されその心に感動したこと、ミーティング前後にはより良い話し合いのために、車での出発前には安全な旅のために必ずお祈りすること、村にはまだまだ伝統呪術師が存在し人々は信じていること、などなど。日本とは違う習わしや日本と似ている習慣もあり、どれもこれも興味津々でした。

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Dancing Queenのメンバー

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Muzuzuハーフマラソンスタート直後

中でも思い出深い経験としては、同僚である花嫁を結婚前に送り出す村のパーティーで花嫁に華を添えるDancing Queenとして参加させてもらったことです。パーティーには女性のみが招待され、送り出される花嫁は村の年配の女性たちからこれから始まる結婚生活についてのアドバイスをもらいます。私たちダンサーズはヘアスタイルから衣装、靴に至るまですべてお揃いで、会場に集まった参加者の間を踊り抜けて登場、日本人の私がマラウイの伝統衣装を着てマラウイアンダンスを踊っていることにみんな大喜びです。マラウイアン独特のリズムを習得するのに同僚と一緒にリハーサルを当日まで繰り返し備えました。うまい下手はどうであれ観客としてではなく開催する側の一人として準備から参加できたことは最高の思い出になりました。

また、マラウイでのチャレンジとして、マラウイアンランナーに混じって協力隊仲間と参加したハーフマラソンを完走することができたことはしんどかった分とっても楽しかった思い出です。帰国前までにはマラウイ最高峰ムランジェ山登頂も目指しています。

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AKIKOちゃん

こんなにマラウイでの生活から学ぶことや経験することがたくさん出来るとは思っていませんでした。それもこれもマラウイアンの、同僚の、人をあたたかく受け入れてくれる優しい人柄のおかげだと思っています。一生の心の友やお気に入りの場所もできました。産まれた子供に私の名前から取ってAKIKOと名付けてくれた同僚もいます。同僚と一緒に仕事をし、現地の生活をし、色んなところに出かけ見聞を広げ、旅行で訪れただけでは、出張で来ただけでは、活動だけに専念していただけでは絶対に得られなかった、貴重で感動的でとても有意義な2年間のマラウイでの協力隊活動であったと思います。今後もこの経験、繋がりが広がっていくと信じています。