第6回 災害に強い道路網整備を目指して:内陸国ネパールの重要幹線「シンズリ道路」維持管理能力向上研修

研修コース名:道路維持管理能力向上
本邦滞在期間:2013年7月28日(日)から8月10日(土)
主な研修実施場所:国土交通省北陸地方整備局他

ネパールでは、日本の無償資金協力によって1996年以降、首都カトマンズと南部テライ平原を結ぶ「シンズリ道路」が建設中で、2015年に全線開通が予定されています。同国では、例年雨季に土砂災害のため、主要道路が寸断される状況に見舞われており、現在実施されている「シンズリ道路維持管理運営強化プロジェクト」では、シンズリ道路を健全に維持管理してゆくための組織的災害対策能力の向上が求められています。今回の研修では、主としてネパールと地形や自然環境が類似する日本の山岳地域(北陸・信越地方)での道路維持管理、道路防災対策、河川土砂管理を実地に視察しました。最終日には、視察で得た知見を取り入れた研修員の今後の活動計画(アクションプラン)の発表が行われました。

上記研修は、以下のプロジェクトの一環として、プロジェクトの関係者が日本を来訪し実施しました。

国名:ネパール
プロジェクト名:シンズリ道路維持管理運営強化プロジェクト

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  1. 国土交通省、新潟国道事務所で交通管制システムを視察しました。プロジェクトでは今後、道路情報システムの導入が計画されています。
  2. 河川災害対策の例として、立山連峰を水源とする急流、常願寺川(富山県)の河川改修を視察しました。
  3. ネパールと自然や地形が類似する上高地(長野県)で山岳道路の斜面対策(土石流対策)を視察しました。
  4. 長野市内の大規模地滑り跡地「防災メモリアル地附山(じづきやま)公園」で地すべり対策工(アンカー工)を視察しました。
  5. 道の駅(白馬)の視察です。研修員のアクションプランでは地域経済活性化や道路情報・防災基地として、道の駅の試行的設立も提案されました。
  6. 研修旅行中の日曜日を利用して松本城(国宝)を訪れました。
  7. 研修最終日のアクションプラン発表風景です。今回の研修の成果がプロジェクトで活用されることを期待します。

写真提供:日本工営株式会社