「人事行政」に参加した、ヨルダンのマンスールさんが見たNIPPON!

2018年3月12日

ヨルダンのマンスールさん

【画像】

【画像】

国名:ヨルダン/Jordan
氏名:Mr. MANSOUR Watheq Abdelqader Mohd
参加研修名:人事行政
研修期間:2018年1月28日から2018年2月17日

「別の惑星から来た人々」

僕たちが君たち日本人のことを何と呼んでるか知ってるかい?

"People from another planet"(別の惑星から来た人々)そう呼んでいるんだ。なぜなら君たちは世界から見ても優秀な国民であり、それでいて奢らず謙虚で思慮深く、マナーを重んじている人々だからだ。そして戦後復興をとてつもない速さで行った。今や日本は世界屈指の経済大国だ。そんな国がどこにあるだろうか。

イギリス、アメリカなどは強大国であることに間違いはない。しかしながら悲しいことに僕たちの国は支配されていた。彼らは良いことも悪いこともしてきた。一方ODA、NGOなどを通じ日本はその清浄な手で我々を救ってきた。

「日本の街、人々」

日本の人々は静かだ。よって静けさが街にも満ちている。人々が叫んだり、まくしたてたり、車のクラクションを鳴らしたりという音が聞こえない。僕の住む街の日常の音が全く聞こえない。東京という大都市でありながらだ。1300万人の人々はいったいどこにいるんだ、というくらいに。

日本には夜到着したがその次の日の朝、目覚めて部屋の窓を開けたら雪が庭を覆っていた。静寂が冷たい空気に包まれ広がっていた。こんなにも平和を感じたことがあっただろうかという気持ちになった。

道にはゴミなど落ちていない。ゴミ箱が種類ごとにいたるところに配置されている。僕の街では残念ながら見ることのできない光景だ。ゴミ箱の数も少ないし、ゴミ箱の周りにゴミが山ほど落ちていることもある。僕自身は家族でピクニックに行ったときなんかは必ずゴミを拾って持ち帰る。前の人が残したゴミもね。だたそんなことをする人は僕の暮らす国では珍しいんだ。僕自身も日本人的な感覚を持っていると日本に来て感じたよ。

電車を待っている時も列に並び順番に乗車する人々の姿に感動した。

この20日間日本の色々な場所に行ったが、その間に人々に差別的に罵られたり暴力を振るわれたことは一度もない。どこか他の国の大都市に行けばそんなことは簡単に起こり得ることだと思う。どこへ行っても人々は紳士的に僕に接してくれた。

「僕たちよりもムスリム」

"Japanese people are more Muslim than us."(日本の人々は僕たちよりもムスリム)日本に滞在しているうちにこんな気持ちになっていった。日本の人々はいたって自然にイスラムの教えに従っていると感じた。意識することなくごく自然に。コーラン、ハディースを読まずにだ。心穏やかにいる、人を敬う、マナーを守る。簡単なことだが実行するのは難しい。ムスリムは皆アッラーを信じている。しかしながら戒律を守っている人はどれくらいいるだろうか。僕自身も全てを守れているかどうか。日本に来て自分の宗教について深く考えさせられたことは僕にとって大きなことだった。

短期間ではあったがとても幸せな日々を過ごした。僕は日本に日本の人々に最大の敬意を表したい。