カンボジア国での公務員人事制度の向上を目指して

カンボジア公務員省より14名の研修員が来日し、日本の公務員人事制度などについて学びました。

カンボジアから研修員14名が来日

人事院総括審議官を表敬訪問

カンボジア公務員省は、2013年に設立され、設立当初から行政改革プログラムに着手し、行政官のパフォーマンス向上への取り組みを進めていますが、業務フローや省庁間の連携などが効率的になされておらず、また、公務員の給与体系が十分に整備されていない状況にあります。
このような背景から、この度、行政改革の実施監理に携わるカンボジア公務員省職員14名を、2016年12月に約10日間、研修員として日本へ招聘し、日本の公務員等の制度(給与、採用、研修など)について理解を深めていただく機会を設けました。

日本の公務員等の制度について学ぶ

JICAカンボジア事務所とテレビ会議を結び、カンボジア国公務員省副大臣を交え、総括討議を実施

研修員14名は、研修初日に人事院を表敬訪問するとともに、研修期間中、人事院の各講師より、日本の公務員人事制度や給与制度等について講義を受けました。また、研修の中盤に京都及び大阪を訪問し、立命館大学大学院及び関西経済連合会の講師より、公務人材や民間企業の給与制度等についての講義を受けました。
研修最終日には、JICA東京とJICAカンボジア事務所とをテレビ会議システムで結び、カンボジア公務員省副大臣を交え、今回の研修で得られたこと及び研修員帰国後の取組み等について、討議を実施しました。

カンボジア国での公務員人事制度の向上に向けて

各研修員が、帰国後カンボジアにて行政改革に携わっていく中で、今回の研修において学んだ見識が活かされ、カンボジア国での公務員人事制度の向上に資することを願ってやみません。






産業開発・公共政策課 川津 詩乃