【報告】立教大学で学位授与式:ABEイニシアティブ長期研修員が、名誉あるディーンズリスト(GPA優秀者TOP5)に2名選出

◆◇2019年9月19日、立教大学 MIB (Master of International Business Program) コースの学位授与式が、同大の白石理事長ご出席の下で執り行われました◇◆

2019年10月15日

恩師を囲んで

立教大学で学び今年9月に修士課程の卒業を迎えたJICAの長期研修員は6名、授与式には伝統的なマントを身に着けて望み、2年間の学びを終えられた満足感を素敵な笑顔に変えて表していました。

喜びと安堵と

卒業生の一人シェリンさんは、「在学中に父が亡くなり、精神的にも不安定な時期があったが、ABEの仲間が支えてくれた事もあり、無事に卒業することが出来た。 帰国したら父の墓前に研修終了の報告をしたい」と語りました。

外国人留学生初の紋付袴

また、この学位授与式において、MIBコース在学中に特に優秀な実績を残した学生の中から上位5名が選出されて表彰されました。 今年9月までの年間GPA優秀者に、JICA長期研修員のうち、紋付袴姿で授与式に臨んだズバイヤさん(MIB2年 南アフリカ)と、サナさん(MIB1年 モロッコ)の2名にディーンズリストの証書が授与されました。

全くのサプライズでした

二人の指導教官であり、MIB コースの総括をされている経営学部のデイヴィス・スコット博士によれば、二人が選出された理由は、ズバイヤさんは、外国人留学生の代表メンバーとして大学当局との交渉や提案の矢面に立つ等、リーダー性を発揮した事が評価されました。 またサナさんは、自身で日本語を勉強し習得した努力と、この一年間の取り組みの成果が評価されました。
サナさんに一年生ながらディーンズリストに選出された感想を伺ったところ、「発表されるまで、選出されていたことを知らなかったので、驚くとともにとても嬉しく感じました。 私はABEプログラムの目的の一つである日本とモロッコの架橋になりたいと考えて日々努力しています。 来年もディーンズリストに選出されるように頑張りたいと思います。」と語っていました。

理事長と共に

ズバイヤさんには、この授与式より少し前に学生生活をについてお話しを伺う機会があり、思い出を振り返ってもらいました。 「この2年間はとてもエキサイティングでした。 修士の勉強は簡単ではありませんでしたが良い仲間にも恵まれ、日本人の友達も多く出来ました。

私は、化粧品の分野において、今後ナチュラルビューティーが主流になると考え、それに注力する資生堂のM&A戦略を研究対象にしました。 しかしながら卒業論文発表の直前に、自身のPCが故障してデータが取り出せなくなってとても困りましたが何とか乗り越えられたのも、関係者の皆さんに協力頂いたおかげです。」

きっと空も翔べるはず

式典後、ズバイヤさんに表彰された気持ちを伺ったところ、「卒業することが出来たことに加え、このような名誉ある表彰をされたことをとても幸せに感じています。」と応えてくれました。

同大学では、毎年JICAの長期研修員をとても暖かく迎え入れて頂いており、どの研修員も課題に前向きに取り組み、とても発展的で自由な校風に刺激を受けて勉学に励まれていたように感じました。