課題別研修「サイバー攻撃防御演習」のオンライン実施

新型コロナウイルスの影響で多くの来日型研修の実施が困難となっている中、9月23日(水)から東京センターで初めて課題別研修をオンラインにて実施いたしました!本研修は当初2020年3月上旬に来日しての実施を予定しておりましたが、新型コロナの感染拡大のため、一旦来日を中止。研修委託先であるトレンドマイクロ株式会社の協力もあり、完全オンラインでの実施にこぎ着けました!

2020年10月6日

オンライン閉講式

閉講式の様子(日本側会場の様子)

本研修についてのフィードバックを研修員からグループで発表していただいた後、通常通り、閉講式を実施。閉講式とはいえ、オンラインのため、あまり堅くなりすぎないように、且つ、研修後、フォローアップも企画されていることから「チーム感」を創出し、エンディングに繋げることを意識しました。研修期間中、日本側のウェブカメラには講師しか映していませんでしたが、閉講式開始時また、終了時に、日本側のバックステージを見せることで、研修員同士だけではなく、日本にいる講師陣との「チーム感」を創出し、終了できました。

オンラインならではの、こんなトラブルも…

【画像】オンラインで実施するにあたり、Zoom上の名前は「ニックネーム+国名」にすることをルール化していました。初日に皆、無事に接続できているか確認すると「Mr.○○&Mr.△△」との名前の研修員が。最初のオリエンテーションの自己紹介でもやはり画面に映っているのは2人。チャット機能でその研修員に話しかけると「友人も興味があり、参加を希望している」との突然の申し出。ただ、本研修は日本と各国との間で交わされた二国間の合意の基で実施されている政府開発援助(ODA)の一つです。残念ながら、その友人がご本人とは別の組織の方であること、また参加要件が一部合致しないこと等からお断りさせていただきました。情報セキュリティーの問題もありました。
一方、このようにJICA研修に興味を持っていただけることはとてもありがたく、喜ばしいことです。次回以降、事前の手続きを踏んでもらえれば、参加は心から歓迎したいと思います。

12月の研修実施に向けて

【画像】本研修の第2弾は、アフリカ、中東、東欧の5か国を対象に12月に実施予定です。今回、研修員から寄せられたコメントや反省点を生かし、第2弾をより円滑に実施できるよう、進めていきたいと考えています。

<事業・研修の概要>
9月23日(水)~10月2日(金)実施
課題別研修「サイバー攻撃防御演習」(2019年度分第1回目)
参加国 8か国11名(ミャンマー、バングラデシュ、インドネシア、ネパール、ベトナム、フィリピン、カンボジア、東ティモール)

報告者【E-mail】Kamei.Chihiro2@jica.go.jp 【TEL】03-3485-7659