帰国研修員向けオンラインセミナー開催:課題別研修「水道管理行政及び水道事業経営」

課題別研修「水道管理行政及び水道事業経営」の帰国研修員を対象としたオンラインセミナーを、11月12日に開催しました。「水道行政における新型コロナウイルス対策」をテーマに、各国が情報を共有し議論しました。

2020年11月19日

久しぶりの再会

久しぶりの再会です。

 時差が大きく、開始時間に来てくれるか不安でしたが、続々と画面に登場してくれた帰国研修員の皆さん。「今何時?」と聞くと、ナイジェリアから「朝の6時、眠いけど大丈夫!」、ホンジュラスは「夜の11時。ミッドナイトさ、わっはっは。」と元気にお返事がありました。共に日本で学んだ同志や、研修で通訳を担当し、日本で一緒に過ごした研修監理員さんとの再会が嬉しかった様子で、みなさん笑顔いっぱいでした。

COVID-19対策について議論

ザンビアからの参加者発表。コロナの予防策についてレクチャーしている様子。

 研修員を代表して、ザンビア、ミャンマー、 ナイジェリアから、コロナ禍における所属組織の対策を発表してくれましたが、通信環境の問題から発表用のスライドが画面に共有されないというハプニングが続出。最終的には、研修員が自らスライドを共有してくれ事なきを得ましたが、ハラハラしました。オンライン研修にハプニングはつきものという精神で、冷静に対応していきたいです。

 日本を含めどの国もCOVID-19に立ち向かうべく、フェイスシールドなどスタッフができる対策や、利用者の感染予防のための対策を実施しており、参加者たちは他国からヒントをもらおうと耳を傾け、熱心に議論に参加しました。
水道事業は、COVID-19の感染予防のために必要な清潔な水を供給する、大変重要な事業です。スタッフ自身も感染に気を付けながら職務を遂行する必要があります。研修員の様子から、コロナ禍における自らの業務への強い使命感を感じ取ることができ感動しました。

今後に向けて

だんだんとオンラインでの運営に慣れてきたかな…。試行錯誤を続けていきます。

 終了後、全ての参加者から「今後も同様の機会があればぜひ参加したい」との声が寄せられ、大変嬉しかったです。個人的には、オンラインセミナーでの初めての司会にドキドキでしたが、何とかやり遂げ、一つ成長できた気がします。1月には新しい研修員を対象に「水道管理行政及び水道事業経営」の研修をオンラインで実施します。今回の気づきを活かして、途上国の皆さんに喜んでいただける研修を目指して頑張ります。

<事業・研修の概要>
11月12日(木)開催
 タイトル:「水道行政における新型コロナウイルス対策」
 参加国:ザンビア、ミャンマー、ナイジェリア、ホンジュラス、フィリピン、ルワンダ、マラウイ、タンザニア

報告者
【E-mail】Mano.Sachiko@jica.go.jp 【TEL】03-3485-7652