ドミニカ共和国隊員・パラオ隊員の活動報告会が開催されました

2020年11月24日

【画像】11月7日(土)世田谷国際交流センターで、細川敦子さん(2018-2・パラオ・栄養士)平原知佳さん(2018-4・ドミニカ共和国・コミュニティー開発)2名の活動報告会が開催されました。同センターの広報で30名の方が報告会に参加されました。

細川敦子さん・パラオ・栄養士

細川さん報告

 パラオの教育省フードサービスプログラムに配属され、全国17校の学校給食を通した活動を行ってきました。パラオでは近年、運動不足や食習慣の変化による肥満、生活習慣病が大人だけでなく、小児肥満症も増加していることが課題となっています。栄養士としての経験から、日本の給食についてカウンターパートに話すたびに「ここは日本じゃない」と語学の面からもコミュニケーションがうまくとれませんでした。

細川さんパラオで活動中

 カウンターパートや同僚の話を良く聞いて、パラオについて多くを学びました。人と人の繋がりを大切にするようになると協力者が増えてきました。学校での食育の授業を行い、巡回指導では必ず生徒の反応や衛生管理について改善の提案も行ってきました。活動も順調だったところ、新型コロナ感染症対策のため一時帰国となり、帰国後はパラオ高校の高校生へ食についてのアンケートを実施しましたので纏めています。
細井さんから「自分たちの国の人の未来の健康のために、パラオ人の栄養士を育てることが重要です。」そして「パラオにはもう一度帰って活動を続けたい。」と力強く発表されました。

平原知佳さん・ドミニカ共和国・コミュニティー開発

平原さん報告

 ドミニカ共和国の第2の都市と呼ばれるサンティアゴのシバオ地域の協働組合連合に配属されました。ドミニカ共和国でのコミュニティー開発隊員の活動紹介し、隊員の活動内容がそれぞれ異なり、地域での問題解決のための活動の取組を報告しました。当初は言葉の壁がありコミュニケーションが難しく、会話に入れませんでした。そこで「日本紹介」を配属先のメッセージボードに西語で紹介すると、会話のきっかけをつくることができました。

平原さんドミニカ共和国で活動中

 配属先では組合員向けの様々なセミナー企画運営を行っており、「ごみ問題」「貯蓄」のセミナーを企画しました。ドミニカ共和国では「ごみ問題」が深刻で、リサイクルの概念が浸透していません。貯蓄の面でもその日暮らしをしている家庭も少なくありません。日本でのリサイクルや貯蓄について話をすると「それは日本のことでしょ」と返されることもありました。セミナーではドミニカ共和国の自国の専門家を講師に招き「リサイクル」や「貯蓄」の話を企画することで、「勉強になった」との声を聴くことができ効果的なセミナーになりました。着任1年時点で、組合のホームページ作成し、ブログ記事を掲載し、セミナーの日程調整、リサイクル工場の見学調整等計画していました。新型コロナ感染症の対策のため一時帰国となり、配属先との連絡も取りにくくなっていますが、平原さんからは、「再派遣の際には、直ぐ活動が開始できるよう準備し、配属先との関係は維持していきたい。」と力強く報告されました。