マラウイボランティアレポート「日本からマラウイの剣士たちに笑顔を」

2021年5月14日

名前;信岡 茉利
隊次;2018年度2次隊(2018年10月~2020年10月)
職種:病院運営管理
配属先:カムズ中央病院
出身地:東京都日野市

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私はマラウイの首都リロングウェの病院に病院運営管理という職種で派遣されていました。私の配属先での主な活動は5S-KAIZEN-TQM手法の普及と促進でしたが、リスクマネジメントや感染症対策チームにも参加し、マラウイの医療の質向上のために活動していました。

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そんな2年間の活動の中で、病院の活動以外でもマラウイの人たちと交流したいと思っていたところ、マラウイの先輩隊員からマラウイ剣道協会(KENDO Association of Malawi)という団体があることを教えて頂きました。

私が初めてマラウイ剣道協会の活動に参加したのは2019年11月に催された第6回日本大使館杯マラウイ剣道大会でした。そこで私が見たのは、彼らが十分な胴着や竹刀、防具を持っておらず、洋服の上に防具を付けている子、ぶかぶかの面をかぶっている子、垂を付けずに試合に出ている子たちの状況でした。

2020年3月、新型コロナウイルス感染拡大により日本に緊急帰国後、「世界の笑顔のために」というプログラムがあることをJICAマラウイ事務所より聞きました。このプログラムは開発途上国で必要とされている、スポーツ、日本文化、教育、福祉などの関連物品を日本にいる皆さまからご提供いただき、JICA海外協力隊事務局や在外事務所を通じて、現地の人々へ届けるプログラムです。日本から遠隔でもマラウイ剣道協会のために何かしたい、そんな想いからこのプログラムへの応募を決意し、彼らの安全のため、そしてより多くのマラウイ人に正しく剣道を知ってもらうため、たくさんの方から剣道に関する道具の寄付を募りました。

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ご協力いただいた皆様のおかげでこのプログラムを通して多くの道具が集まり、2021年4月28日には集められた道具をマラウイ剣道協会のもとに届けることが出来ました。この場をお借りして、寄付していただいた皆様に感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。

今後も皆様から寄付していただいた物をしっかり管理し、より多くのマラウイの人たちに正しい剣道を知ってもらえるよう、彼らの力になりたいと思っております。皆様から寄付をしていただいたことによって、今後のマラウイにおける剣道が大きく発展することを願っています。