2022年1月7日
JICA南アフリカ共和国事務所、ボツワナ支所、ナミビア支所、ジンバブエ支所は合同で南部アフリカ6か国を対象とした「ABEイニシアティブ南部アフリカネットワーク会合」を2021年10月28日(木)にオンライン(一部ハイブリッド)で開催しました。
同プログラム留学生の帰国報告と関係者間のネットワーキングを目的として、南アフリカ・エスワティニ・レソト・ボツワナ・ナミビア・ジンバブエの6か国と日本を繋いだ初めてのオンラインの会合となりました。各国からはABEイニシアティブのみならず他のJICA留学プログラムを修了した留学生および現在日本の大学に在学中の留学生計76名が参加しました。また、日本企業(在南アフリカの企業および日本から参加した企業)や、各国政府の代表、各国の日本大使館などから約50名にご出席いただきました。
イベントは二部制で、第1部はJICAの拠点ごとに開催しました。オンラインと対面のハイブリッド形式を取り入れた拠点もあり、それぞれ工夫をこらして実施しました。
第2部は6か国合同でオンラインによる開催とし、各国帰国留学生の代表による発表や、在南アフリカの日本企業による発表セッションを設けました。各国の帰国留学生には、プログラム修了後の活動について発表してもらいました。それぞれが留学中に得た知識やネットワークを活用して現在活動しており、母国で起業したり、日本企業と関わる事業や研究活動に携わるなど様々な形で社会に貢献しています。また、企業によるセッションでは、在南アフリカの日本企業6社がABEイニシアティブ留学生への期待や自社事業の概要などについて発表しました。うち2社では留学後に就職したABEイニシアティブの帰国生Ms. Tsholofelo Photoさん(長崎大学国際保健研究科修了)と、Mr. Mandla Mabundaさん(同志社大学ビジネス研究科修了)が企業側として発表を行ないました。各社の質疑応答では、参加者の関心も高く活発なやり取りが交わされ、JICA留学生と日本企業の関係づくりの第一歩となりました。
(注)ABEイニシアティブ:アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ(African Business Education Initiative for Youth)。アフリカ各国からの奨学生を、民間、政府、教育等の各分野で日本ビジネスの水先案内人に育てることを目的としています。