JOCV千葉県OB会は野田市の国際化教育を支援しています!

2021年10月30日(土)、青年海外協力隊千葉OB会は野田市教育委員会と連携し「国際化教育推進フォーラムin 野田」を開催しました。JICA東京センターからは、田中所長も応援に駆け付けました。

2021年11月10日

久々に対面で大きな国際協力イベントが開催できました 

ギャラリーコーナーのパネル展示や国際協力資料の紹介

 コロナ感染拡大も収まりつつある10月30日(土)、この日は晴天にも恵まれ、青年海外協力隊千葉OB会主催による「国際化教育推進フォーラム in 野田」が開催されました。OB会はもとより、野田市教育関係者の皆様、小学生から高校生とそのご家族、総勢約100名以上の皆さんが野田市欅のホールに集まりました。
 ギャラリーコーナーには協力隊員の活動を紹介するパネル展示の他、様々な国際協力に関連するパンフレットが並べられ、参加者の皆さんが熱心に手にとって読まれていました。
 千葉OB会の西村会長は「このイベントを計画した今年4月には、新型コロナウイルス感染の状況が見通せず本当に開催できるか大変不安でした。更に5月には緊急事態宣言も出され、感染拡大が続いていたので、つい最近まで実施の判断が難しかったです。9月頃から感染者数も減少を続け、開催にこぎ着けて本当によかった」と発言され、安堵の表情をされていました。話しぶりからフォーラム開催に向けた準備のご苦労が良く理解できました。
 もちろん、感染予防のために会場入り口での検温やアルコール消毒は、OVの皆さんがチームワークを発揮し、しっかり対応しました!

国際化教育推進フォーラム:「世界」を知る「私」を発見する 

 第1部は「地球のステージ」案内役の桑山紀彦氏による、「世界」を知ることを目的とした、時空を超える公演でした。自ら国内および海外で医療活動をはじめ様々な活動に携わってこられた桑山氏が、何と一人4役!!(オリジナルの歌とバイオリン等生演奏、映像の紹介、そして、お話の一人芝居)で、様々な国の状況を発表されました。このステージでは様々な国で桑山氏が実際に出会った人々の壮大な物語に、会場全体がどんどん引き込まれていきました。公演の中で、パレスチナ紛争地帯や南スーダン難民キャンプのような厳しい環境にいても、「一生懸命に諦めず生きていく人々がいることを知ることが大切である」というメッセージがありました。気候変動のような国際的な課題についても、子供のころから自分事として関心を持つ重要性が伝えられ、課題に取り組むJICA海外協力隊員の活動もご紹介いただきました。

桑山氏と地元の西武台千葉中高生が熱いトークを行いました
(桑山氏は中央右側)

 第2部は「地球のステージ」の公演の感動も覚めやらぬ舞台で、「私」を発見するため、桑山氏と地元の西武台千葉中学生・高校生6名が対談しました。生徒の皆さんは、第1部の公演の感想を発表するとともに、議論を通じて国際的な興味や課題について自分の生活と「世界」は繋がっていることを再確認されました。また、SDGsについても自分事としてとらえ、何ができるかを話す機会が提供されました。そして、子供達に対して現在は「クラスの中の平和」を保つことが重要で、その平和が地域に、将来は日本全体そして世界に広げることが大切であるというコメントもありました。 

教育関係者によるパネルトーク
(左から 千葉OB会会長:西村氏、OISCA職員:大垣氏、江戸川大学教員:佐藤氏、西武台千葉中学校高等学校校長:須田氏、立命館大学客員教授/司会:成瀬氏、野田市立柳沢小学校教員:横田氏、野田市立七光台小学校教員:上園氏)

 第3部のパネルトークは、成瀬猛氏(協力隊OB・立命館大学客員教授・元JICAパレスチナ事務所所長)の司会により、国際化教育の重要について野田市教育関係者5名のパネラーが意見交換を行いました。パネラーには2019年度のJICA教師海外研修に参加した小学校の先生2名が含まれ、ザンビアの現地研修で学んだ事を小学校の現場で実践していると報告がありました。更に先生の海外研修参加の影響を受け、ザンビアについて子供達や保護者の方々も興味を持ち始め、国際化教育の第一歩となっているということです。野田市教育委員会は各科目の分科会があるそうですが、本イベントを機会に国際化教育分科会の新たな設置も検討しようとご登壇者の意見が一致しました。
 JICA東京センターの田中所長も閉会の挨拶時に、SDGs達成に向け国外及び国内の課題への取り組みは繋がっていることから、国際化教育を推進する野田市の取り組みを引き続き応援していくとエールがありました。
 今後、ますます野田市の国際化教育が発展していくことが期待されます!!