ABEイニシアティブ3.0:ABE修了生と日本企業の交流会(ウガンダ)

2023年2月1日

概要

  • 会議名:ABEイニシアティブ3.0:ABE修了生と日本企業の交流会(ウガンダ)
  • 開催日:2023年2月1日(水)
  • 主催:JICA
  • 場所:ウガンダ共和国カンパラ

主な参加者

  • ABEイニシアティブ修了生9名
  • ウガンダ共和国政府関係者
  • 在ウガンダ日本国大使館
  • 在ウガンダ日本企業
  • ウガンダビジネスツアー参加の日本企業等24名

計43名

プログラム

開会挨拶

井上陽一所長(JICAウガンダ事務所)

発表

ABEイニシアティブ事業概要およびABEの経験共有

  • アイェラ ポール氏(ABE3バッチ修了生、筑波大学、生命環境科学研究科、生物資源科学専攻、国際共同農業研究エキスパート養成プログラム)

ウガンダへ帰国後の好事例・ビジネス展開

  • ブウィレ デニス氏(ABE3バッチ修了生、東京農業大学・農学研究科・農学工学専攻)
  • カタロ ロナルド氏(ABE3バッチ修了生、長崎大学・工学研究科・国際水環境工学コース)
  • アジョック ロビーナ氏(ABE3バッチ修了生、長崎大学・熱帯医学グローバルヘルス研究科・グローバルヘルス専攻、国際健康開発コース)

来賓挨拶

トーファス・カーフワ駐日ウガンダ共和国大使
福澤秀元在ウガンダ日本国大使

背景・目的

JICAはアフリカの産業人材育成と日本企業のアフリカビジネスをサポートする「水先案内人」の育成を目的として、アフリカの若者を対象に日本の大学での修士号取得と日本企業などでのインターンシップの機会を提供するABEイニシアティブ(アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ:African Business Education Initiative for Youth)を実施しています。
本イベントは、現地での対面式で実施され、ABE修了生に対してはABE修了生間の連携強化、ウガンダと日本の架け橋となるべく日本企業との関係構築機会を提供するとともに、日本企業に対してはABE事業概要と同国ビジネス事情の説明およびABE修了生と交流機会の提供を主な目的としました。

内容

今般のイベントではABE修了生代表者が、滞日中の成果、帰国後の活動状況、日本企業とのビジネス形成等について発表し、今後の日本企業との連携や展望などが語られ、参加者からの質問と有意義な議論が展開されました。ABE修了生の発表では、ABE事業後に日本の博士課程に進学し現在はウガンダにて農業ビジネスを立ち上げたり、日本で学んだ灌漑技術を活かして日本企業との連携を模索中であったり、日本とセネガルのビジネスパートナーとともに低所得者向けの不動産事業と家庭ごみを再生可能エネルギーに変換するビジネスに取り組んだり、在ウガンダ日本企業に所属しウガンダの公衆衛生・医療サービスに貢献したり、と様々な帰国生の積極的な取り組みが紹介されました。本イベントでは在ウガンダ日本企業のみならず、ウガンダビジネスツアーに参加中の本邦企業も参加し、ビジネス連携に関心のある日本企業とのネットワーク構築の機会ともなりました。

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会場の様子

来賓挨拶では駐日ウガンダ共和国大使が、ABE事業を基盤とした両国間の関係強化ならびにABE修了生が日本で習得した技術・テクノロジーをウガンダに還元することの重要性を強調し、これまでのABE事業やJICAによるウガンダへの支援へ謝辞を述べられました。また在ウガンダ日本国大使は、ABE修了生が帰国後に両国の架け橋となるように尽力している姿への感銘と、今後の活躍を期待する激励の御言葉を述べました。ABE修了生は両国大使からの温かいメッセージを受けて、ウガンダと日本のビジネス連携を牽引する存在としての認識を新たにしました。

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来賓の様子1

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来賓の様子2

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ABE修了生と日本企業の交流の様子

その後、会場内でウガンダ国政府関係者、在ウガンダの日本企業、ICTビジネスツアーでウガンダを訪問中の日本企業、ABE修了生等が交流し、組織・専門分野を超えて議論を交わしあい、新たなネットワークを構築することができました。本イベントを通じてABE修了生は気持ちを新たに「水先案内人」としての役割を再認識するとともに、行動に移す原動力を得ました。また日本企業にとっては、ABEイニシアティブ事業やABE修了生の潜在的なビジネスパートナーとしての可能性について、より理解を深める機会となりました。
JICAは今後もABE修了生・留学生のネットワーク強化、ABE修了生と日本企業との連携促進を目指し、より多くの二国間の架け橋となる人材育成事業を実施していきます。

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全体集合写真