マレーシア保健省へのワクチン用保管機供与式を開催(新型コロナウィルス対策)

2021年11月15日

2021年11月15日、マレーシア保健省とJICAは、岡大使、カイリ ジャマルディン保健大臣、ノル ヒシャム保健局長ご臨席の下、冷蔵庫(ワクチン収納150リットル)184台、アイスボックス(同8.0リットル)1,163個、アイスボックス(同1.67リットル)180個、温度記録計1,579個、約6百万マレーシアリンギット(1.6億円相当)の機材引き渡し式を行いました。

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引き渡し式の様子

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供与した機材

これは、日本政府によるマレーシア政府の要請に基づき、JICAの技術協力プロジェクト“新型コロナウィルス対策ワクチン流通体制強化計画”を通じた協力の一環で、マレーシア全13州・全3連邦直轄地へ、これら機材を9、10月の2カ月間で供与しました。

式では、カイリ大臣からはこれまでの日本とマレーシアの間で培われた長い友好関係と今回の機材許与を含む日本からの様々な支援による国家ワクチン接種プログラム支援への感謝が述べられました。
岡大使からは日本として新型コロナ対策への継続的な支援を行っており、今回の機材供与は新型コロナ対策として実施した100万本のアストラゼネ製カワクチンの供与に続くもので、今後も変異株や新興感染症の早期検出に向けたサバ州への全ゲノム解析シーケンサーの供与等も進めてゆくこと、今後引続きの支援と両国間の友好関係の重要性が述べられました。最後にJICAマレーシア事務所次長の深澤より今回の技術協力についての概要説明とこれまでのマレーシア保健分野への支援(2000年~2019年で230名を超える保健省職員が研修員として日本での研修に参加)、コロナ禍を乗り越える新たな取組(災害時のメンタルヘルスケア(注1)や生活習慣病への対策など)についての支援についてご紹介しました。
これ以外にもJICAでは新型コロナ対策として国家災害対策庁(注2)やセランゴール州防災局に対する個人用防護具の供与、マレーシア日本国際工科院(MJIIT)を通じた研究開発(注3)等の継続的な支援を行っています。

JICAは、この機材の供与と並行して1月より新型コロナ対策への日本の経験などを世界的に共有するWebinar(注4)を毎月実施しています。
今回流通用機材の引き渡しを終えましたが、引き続きWebinar等による知見の共有やゲノム解析機器の調達など、JICAは今後もマレーシア保健省による感染症対策への支援を行ってまいります。