タジキスタンにおけるビジネスコースの実施−キルギス日本センター

2016年1月16日

KRJC高坂共同所長による修了証授与

キルギス日本人材開発センター(KRJC)は、昨年に引き続き、2015年10月12日から12月5日にかけて、タジキスタンにおける第二回目のビジネスコースを実施しました。今回もタジキスタンで事業を展開する中央アジア大学(UCA)の専門・継続教育校(SPCE)と共同で実施し、36名(昼間部16名、夜間部20名)の受講者が参加しました。なお、今回、貧困削減日本基金(JFPR:Japan Fund for Poverty Reduction)より資金提供され、アジア開発銀行(ADB)が実施するInvestment Climate Reform Projectが支援する女性起業家7名がビジネスコースに参加しました。

コース参加者によるビジネスプラン発表会

KRJC寺村ビジネスコース運営専門家によるマーケティング講義

同コースはKRJCが通常キルギスで実施している3カ月間のミニMBAコースの「ダイジェスト版」として実施され、ビジネスプランニング、マーケティング、財務管理、会計、生産・品質管理、人的資源管理、プレゼンテーションスキルの全7モジュールをKRJCの日本人講師とキルギス人講師、UCAのタジク人講師が分担して講義しました。今回、マーケティングの講義を担当したKRJCビジネスコース講師の寺村氏によれば、タジキスタンの受講者はモチベーションが高く勉強熱心である為、やりがいがあるとのことでした。受講者がコースを通じて作成したビジネスプランのテーマは、自動車部品販売、ビジネス研修センター、美容院、コールセンター、建材製造、養鶏等、多岐に渡り、12月2日と3日にはビジネスプラン発表会を実施しました。今後、受講者が自身の作成したプランに基づいて、ビジネスを拡大したり起業したりすることが期待されます。

UCA SPCEとの合同卒業式

2016年4月からKRJCで開始される次期フェーズJICAプロジェクトにおいても、KRJCがキルギスで長年実施してきたビジネス人材育成の経験とノウハウを同じく旧ソ連諸国であり社会・経済状況の近いタジキスタンで活用することによって、同国のビジネス人材育成ならびに中央アジアの域内協力に引き続き貢献する予定です。