ベトナム日本人材協力センター(VJCC)ハノイで第8期経営塾開講式を実施〜ベトナムに合った日本式経営を根付かせる〜

2016年10月18日

  VJCC(ハノイ)ヒエン所長挨拶

 2016年10月10日(月)、ベトナム日本人材協力センター(VJCC)ハノイで、第8期経営塾開講式が実施されました。経営塾とはベトナム産業界を牽引する経営者育成のためのプログラムで、塾生たちは10か月間日本式経営について学び、自社の課題解決に繋げていきます。今まで過去7回の実施により、経営塾は高く評価され、今期26名の定員に対して45名の応募がありました。業種、役職、意欲等を厳正に審査し、選ばれた26名と4名の貿易大学講師、合わせて30名が、晴れの日を迎えました。
 まず、VJCC(ハノイ)のヒエン所長が塾長として、「今期は通常の経営塾の研修に加え、前期から始まったフォローアップセミナーを引き続き実施する他、外部とのビジネス交流に力を入れていきたい。本日から経営塾クラブ(経営塾の修了生組織)のメンバーとなる皆様におかれては、ベトナムだけでなく、世界の企業と結びつく意識をもってもらいたい。」と、語りました。

   貿易大学トゥアン学長挨拶

 続いて、JICA招へい事業に参加し、日本から戻ったばかりの貿易大学のトゥアン学長は、「今まで本コースを<経営塾>と呼ぶ理由がわからなかったが、日本に行って理解できた。<塾>とは、一人で学ぶのではなく、相互に学びあい切磋琢磨するもの。現在、塾生たちは、その成果を回りに発信しており、それによってどんどん経営塾の知名度が高まっている。日本で経団連を訪問する機会を得たが、経団連によると、現在ベトナムに進出している日系企業は1500社で今後も増え続ける傾向にあるとのこと。これら日系企業においては、管理職になりえる現地人材が不足しているとのことで、今後VJCCはこの分野においても貢献すべきと考えている。今後8期の皆様は、日本式経営を学ぶわけであるが、この国際化時代において学んだことを自社の経営に生かして欲しい。ベトナムの中小企業の力はまだ弱く、FTUとしてもコンサルタント活動を実施するなどして、ベトナムに相応しい日本式経営を根付かせていきたい。」と新塾生にエールを送りました。
 その後、JICAベトナム事務所の増田次長よりご挨拶を頂いたあと、経営塾クラブを代表してハイエン社のランアイン社長は、「企業経営者は困難をチャンスに変える必要がある。その経験は自社のためだけではなく、ベトナム企業にとって有益なものとなる。」と、激励の言葉を送りました。

第8期受講生と代表として挨拶するTOMECO社CEOのクイン氏

続いて、在越日本大使館の渡辺書記官からご来賓を代表して祝辞を頂いたあと、30名の新塾生が紹介され、全員が壇上に揃いました。最後に第8期塾生を代表し、Toan Cau Mechanic Electrical JSCのクインCEOは、「グローバル化が進み、企業は新たな局面に直面している。今まで成功してきた企業でも、今後は経営管理の知識が必要不可欠となる。我々新塾生は学ぶことによって自社を成功させ、結果的にベトナム社会にも貢献していきたい。」と語りました。

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                     関係者全員で記念写真