モンゴル・日本人材開発センターが「センター設立15周年記念式典」を開催!

2017年7月6日

センター写真展とスタッフ

   
 2002年に開所しモンゴルの人々に親しまれている日本センターは、今年で設立15周年を迎えました。センター設立15周年記念イベントとして、5月20日に「日本祭り」、6月14日に「金子晴彦先生寄贈作品除幕式」をそれぞれ実施しましたが、最後の主要なイベントとして、6月21日に「センター設立15周年記念式典」を日本センターにて開催しました。

 ウランバートルは前日の記録的な大雨から一転して、開催当日は素晴らしい晴天となりました。また、式典に先立ってセンターではロビー床・吹き抜けの大掃除を行い、金子晴彦氏による寄贈作品(ハッピーブルーウォール)も先週設置されており、美しい空間で招待者を迎えることができました。

ダワードルジ所長による講演

河口真一郎講師による講演

プレブスレン副会長による講演

  
 式典には来賓として、在モンゴル日本国大使館から菊池稔公使参事官、モンゴル国教育・文化・科学スポーツ省からバトマグナイ財政経済局長、モンゴル国立大学からウンダラム副学長のご臨席を得たほか、日本から特別にJICA産業開発・公共政策部の勝又晋次長も式典にご臨席され、祝辞を頂戴しました。
 
 プログラムの第一部では多目的室において、記念講演として3名の方々に講演いただきました。
 
 まず、日本センターを代表してダワードルジ所長が「モンゴル日本センターの貢献」と題し、日本センターの15年間の成果を報告し、今年3月に確認されたJICAの日本センター支援方針に関連して、今後とも両国政府が協力して日本センターを運営していく必要があることを強調しました。
 センター設立以来15年間、ビジネスコースを担当する河口真一郎講師は「モンゴル企業の成功要因とMOJCの取組み」と題し、モンゴルの経済状況を解説し、成功したモンゴル企業の要因を「企業の社会的責任やリスク管理、ビジネスモデルの変革」への対応の違いにあると分析しました。
 モンゴル日本語教師会のプレブスレン副会長は「モンゴルにおける日本語教育の歴史と現状」と題し、モンゴルにおける日本語教育の歴史を5つの段階に分けて解説し、人材育成や教育環境における今後の日本語教育の課題について発表しました。

モンゴル国立大学より書を贈呈

モンゴル商工会議所より感謝状を贈呈

レセプションで乾杯の音頭をとる大川CA

84番学校の生徒たちによるモンゴル舞踊

 
 講演会に引き続き、各賞授与式が行われました。初代日本センター所長であり、JICAモンゴル事務所所長も務めた四釜嘉総氏に対してモンゴル国勲章が贈られ、食糧・農牧業・軽工業省、モンゴル国立大学及びモンゴル青年協会よりMOJC職員に対して表彰が行われたほか、日本センター内部でも、永年勤続者などに対する表彰が行われました。また、モンゴル国立大学のウンダラム副学長より、国立大の教育理念をモンゴル文字で記した書が日本センターに贈呈されたほか、モンゴル商工会議所やカイゼン協会などの関係機関より日本センターに対し、日ごろの協力関係への感謝の意味を込めた感謝状や記念盾などが贈呈されました。

 次に、会場をロビーに移してレセプションが開催され、「モンゴル・日本共同コンサート」と題して、モンゴルの各学校の生徒たちにより、モンゴルの民族音楽や歌、日本のアニメソングや社交ダンスなどが披露され、招待客を楽しませました。また、JICAやJFの元専門家・日本センターの元職員などから送られたビデオレターも会場で放映されました。
 
 今回の式典では、日本から参加した元JICA専門家、及び日本国大使館やモンゴル政府関係者、JICA関係者と日系企業、モンゴル現地講師・通訳などを含む約130名が参加し、盛況のうちに式典を終えることができました。

 最後に、今回の式典実施にあたって、ビジネスコース修了生企業などから、募金・食品など多大な協力をいただいたことを付記します。